都内から栃木県の日光に向かうには国道4号(日光街道)が基本だ。
もちろん一般道を使って日光に行く人はいないと思うが。
ところで一般道で東京から日光に向かうのにもうひとつのルートがある事をご存じだろうか?
それが国道122号線だ。
この122号は東京と日光を結んでいるのだが起点は日光市で終点は東京都豊島区という異端児的な国道なのだ。
埼玉県民はこの国道122号線に愛着をこめて「ワンツーツー」という愛称をつけている。
ただしこの愛称が通じるのは埼玉県だけかもしれない。
沿線には日本初の公害として有名になってしまった足尾銅山。
また群馬県に入って絹織物の産地として有名な桐生市などを通過する。
その後、埼玉県の岩槻市から東北自動車道に寄り添いながら南下。
川口市を経て都内に入ると北本通りを進み王子駅付近で明治通りと合流する。
そして国道17号との交差点である「西巣鴨交差点」で終点となる。
そう「すべての国道は日本橋に通ず」と思われがちだ。
でも都内には日本橋を起点としてない国道があるのだ。
ましてやこの国道122号は起点も都内にはないのだ。
ところで都内には日本橋を起点に放射状に延びる国道は7本ある。
これがすべて言えればあなたはかなり地理が詳しいことになる。
南側から行くと国道15号(第一京浜)、国道1号(東海道)、国道20号(甲州街道)、国道国道17号(中山道)、国道4号(日光街道)、国道6号(水戸街道)、国道14号(千葉街道)となる。
残念ながら「ニーヨンロク」の愛称で有名な国道246号は千代田区が起点だ。
また川越街道としても有名な国道254号は文京区が起点となっている。
こう見るとやはり都内には日本橋を起点としてない国道があるのだ。
また都内の臨海部分を通る国道354号(湾岸道路)の起点は千葉県千葉市で終点は神奈川県横須賀市になっている。
この他にも東京港から港区芝を結ぶ総延長482mの国道130号や羽田空港と大田区大森を結ぶ総延長約3.6kmの国道131号などもある。
重要な港湾や空港には単距離でも国道が作られている。
これは東京だけに限った話ではない。
やはり国策上の問題からであろう。
そうそう国道15号は「第一京浜」と呼ばれるが第二、第三はあるのか?
もちろん存在する。
国道1号が「第二京浜」で「第三京浜」は東京-横浜間に一般有料道路として存在している。
念のため補足しておこう。