米鉄鋼大手クリーブランド・クリフスのロレンソ・ゴンカルベス最高経営責任者(CEO)は14日、USスチールの買収を検討する考えを明らかにした。
米ブルームバーグ通信が報じた。
全米鉄鋼労働組合(USW)がUSスチール買収を認めるのは同じ米国企業であるクリフス社だけと述べ、日本製鉄による買収計画は破談になるとの見通しを示したという。
報道によると、ゴンカルベス氏は日本製鉄の買収交渉について「もう交渉の余地はない。終わりだろう」との見通しを示し、交渉破談後にUSスチールに買収を提案する考えを示した。
日本製鉄はUSスチール株を1株当たり55ドルで取得する計画だが、ゴンカルベス氏は、日本製鉄より大幅に安い「30ドル台」の買収提案を検討するとした。
それでもUSWとの良好な関係を強調し「労働組合が受け入れる買い手はクリフス社だけだ」と述べた。
クリフス社は2023年7月にUSスチール買収を提案したが、約2倍の買収額を提示した日本製鉄に競り負けた経緯がある。
当時、USWはクリフス社の買収を支持していた。(毎日新聞)
表向きはアメリカ企業を守るという意味合いだが、バイデンの思惑は票田の確保の様だ。
どちらにしても売りに出ている企業は自力回復は難しい。
アメリカ側が嫌だというなら日本製鉄側も無理して買収する必要もない。
ましてや競合先よりも高く買う意味もない。
日本も東芝の買収を国内企業で死守した経緯もあるし心情は理解できる。
しかしアメリカもITは強いけど製造業は本当に衰退したね。
Appleを見ているとその理由が良くわかる。