「グレージュ」という言葉をご存じだろうか?
シニアの女性で流行に敏感な方ならピンと来るだろう。
グレージュとはヘアカラーから生まれた新色である。
グレージュとは「グレー(灰色)」と「ベージュ(薄い茶色)」からの造語だ。
落ち着きのあるグレー(灰色)だがベージュ(薄い茶色)にも見える。
ヘアカラーとしてフォーマルな場にもカジュアルな場にも対応できるオールマイティーな色合いと言われている。
ところで造語であるこのグレージュの英語表記はどうなるのか?
実をいうとグレージュは造語なので表記に所説あり「graige」、「greige」、「grege」などが該当する。
ちなみにグレーのスペルは「gray」、ベージュのスペルは「beige」だ。
そう考えると「graige」が一番合っているように思われる。
しかしいろいろ調べたところでは「grege」が有力のようだ。
結論から言うと造語だから答えが無いというもある。
さて自分はこの「グレージュ」という言葉を知ったきっかけはテレビコマーシャルだ。
携帯電話AUの「三太郎」シリーズは見た事があるだろう。
その中でかぐや姫役をしているのが有村架純さんという女優さんだ。
非常にかわいらしい女優さんだが、この方が以前、リクルートの「ホットペッパービューティー」のテレビコマーシャルに出ていた。
そのやりとりがこんな感じだ。
「あれ髪型変えた?」と聞かれた有村架純さん。
その返事が「はい。ひし形シルエット、グレージュほつれウェーブミディにしてみました」というものだ。
この呪文のようなセリフの意味を説明しよう。
「ひし形シルエット」とは正面から見て髪形がひし形に見える事を意味する。
「グレージュ」とはもちろんグレージュの色にする事。
「ほつれウェーブ」は「ほつれウェーブのパーマをかける」を事らしい。
何とも漠然とし表現だが簡潔にいうとほつれたようなイメージでルーズな仕上がりのパーマらしい。
「ミディ」とは「くびれミディにする」という意味らしい。
「くびれミディ」とは「首周りの髪がふわふわっと巻かれているヘアスタイル」という事だ。
何分にもほとんどが受け売りの言葉なのでこのあたりで容赦して欲しい。
とにかくあの一行にこれだけの情報が詰まっているわけだ。
流行の発信はいつの時代も若い女性だがそろそろ着いていくのがしんどくなって来た気がする。