昔、冬場のトイレの時間とは苦痛の時間でもあった。
寒いし臭いし膝が痛い。
汚い話だが下痢でもしようものなら長い時間この苦痛を強いられる。
特に田舎の母屋から離れているトイレ(というか便所)はそこに夜という恐怖が加わることになる。
ところがどうだろう。
今や水洗トイレは当たり前。
シャワートイレで一発で汚れを洗浄、局部を痛くなるまで拭く事もなくなった。
そしてそのシャワーさえも温水になっているのだ。
日本の住宅で一番進化した部屋は間違いなくトイレだろう。
自分は「待っている人」がいなければ時間の許す限りこのトイレの中でゆっくりしたい。
人生においてトイレの中の時間はとても貴重な時間にする必要があるからだ。
鉄道が好きな自分は毎回トイレに時刻表を持ちこむのが、日課になっている。
老眼鏡を忘れて急いでリビングを往復することもしばしばだ。
ご多聞にもれず老眼鏡がないと時刻表を読むことができなくなっている。
とにかくトイレの中で時刻表を読む時間は格別なのだ。
とにかく集中できるのが良い。
そして非常に汚い話になってしまうが時刻表に集中していると「便意」が高まってくるのだ。
本屋さんで立ち読みしてい「便意」が生じる人は多いのではないだろうか?
自分は慌てて家に帰った記憶が多々ある。
本屋と「便意」の関係は諸説あるがどうも「インクの臭い」説が自分はしっくりくるような気がする。
たぶんにあの臭いが条件反射になっていると思われる。
さて時刻表の一部を読み終わり便意も一段落したところでシャワーで局部を洗いながす。
この人肌の温水は心にも局部にやさしい。
そもそもこのシャワートイレに馴れてしまってもう20年近くになる。
この頃はシャワートイレの無いトイレでする事が出来なくなっている。
ところで普及したイメージのあるこのシャワートイレの日本での普及率はどのくらいなのか?
内閣府が今年2018年3月に発表した消費動向調査によると、2人以上世帯の家庭の温水洗浄便座普及率が80.2%にも及ぶ。
独身世帯を除いてさておき10軒に8軒は入っている計算だ。
ところでこの快適な温水洗浄便座も世界的な普及率はかなり苦戦しているとの事。
水道水の成分やトイレ内にコンセントの有無など日本と条件が違いハードルはまだまだ高い。
逆に言えば市場はまだたくさんあるとも言える。
その名の通りまさに「ジャパンクール」の典型のような温水洗浄便座。
新しい時刻表を購入したことだし明日の朝が楽しみだ。