高校生の頃、書店で手にとった一冊。
世界名言集というものだったが立ち読みしながらある一つ言葉が心に突き刺さった。
その一つの名言でこの書籍を購入までしてしまった。
その言葉はフランスの詩人、アナトール・フランスの
「もし私が神だったら、青春を人生の終わりにおいただろう。」
というものだ。
その頃の自分は大学受験を控え、かなりナーバスになっていた時期だった。
でもこの言葉で進学後の青春時代をいかに有意義に過ごすべきかを痛感させられた。
かと言ってその後の大学生活が本当に有意義だったかは甚だ疑問ではあるが、、
ところで本日の趣旨は自分の思い出話ではない。
昨年の自殺者数は2万1584人で前年を577人上回っている。
確かにYahooニュースには連日、通勤電車の人身事故が報じられている。
一日60人近い人が自らの命を絶っているのだ。
なかでも高校生以下の自殺者が441人にものぼっている。
人生の終わりにおきたいぐらい素晴らしい青春時代に背を向けて亡くなっている現実。
良く悩んでいる人に「頑張れ」と簡単に言うなと言う。
「頑張れ」が逆にストレスになってしまうからだ。
でも自分は子供達にあえてこう言いたい。
もう少し頑張って異性と恋愛してみようよ。
もう少し頑張ってその人と結婚してみようよ。
もう少し頑張ってその人と子供を作ろうよ。
そして親になって子供を育ててみようよ。
そうしたら生きていて本当に良かったと思える日が来るから。
「もし私が神だったら、青春を人生の終わりにおいただろう。」の意味が理解できるから。
誤解して欲しくないのは、自分は結婚だけが人生のすべてとも思っていない。
結婚以外にも人生を生きていて本当に良かったと思える事はたくさんある。
若者よ。
結論を出す事を急いでいけない。
答えは数十年後かもしれないからだ。