リニア中央新幹線静岡工区の未着工を巡り、静岡県がJR東海に対して山梨工区に関する文書を提出したことに波紋が広がっている。
山梨工区で進むトンネル工事について、県境に達する前に止める必要があると主張し、静岡県外の工事計画に関与する姿勢を示したためだ。
川勝知事は、神奈川県内の工事についても一方的に批判を繰り返しており、沿線知事やJR東海から憤りや戸惑いの声が上がっている。
「山梨県に一言の連絡もなく、遺憾以外のなにものでもない。行政のやり方として、もう少し山梨県に対して礼を尽くすべきだ」山梨県の長崎幸太郎知事は17日の記者会見で苦言を呈した。
長崎知事は、静岡県の提案などを報道で知ったという。
静岡県は13日に、JR東海に対し、山梨県内でのトンネル工事を止める位置や時期に関わる計画案を示すよう求める文書を提出。
山梨で掘削が進むと、静岡県内の水が引っ張られ、大井川の水資源に影響が生じることが懸念されることを理由としている。
山梨での工事計画について静岡県が設ける専門部会で協議を進める必要があると記した。
川勝知事はJR東海の金子慎社長と会談した9月にも、山梨での工事を止めることについて「具体的な協議の開始を要請する」と文書で申し入れていた。
川勝知事は会談後、「山梨県側から掘っていくと、全部水が流れる。静岡県の水だ」と強調していた。
JR東海の金子社長は20日の記者会見で、山梨工区は静岡との県境から約1キロ付近で掘削工事を行っていると説明。
「現在、トンネルから流れる水はほとんどない状態。(静岡県が)言われるような懸念は生じていない」と困惑の表情をみせた。
川勝知事は、9月に相模原市の神奈川県駅(仮称)を視察した際、工期が予定より遅れていると主張。
9月下旬の記者会見では「一義的には神奈川県が2027年の開業を不可能にした」と非難した。
これに対し、神奈川県の黒岩祐治知事は「27年開業に向けて、神奈川県内の工事は着々と進んでいる」と反論。
愛知県の大村秀章知事も「それぞれの地域の課題は各都府県で解決に向けて取り組んでいる」と述べるなど、川勝知事に対する反発が強まっている。
静岡工区が未着工のため、リニアの開業時期は見通せていない。(読売新聞オンライン)
川勝知事に関してはネット上で中国寄りの噂話が出て来る。
中国のリニア開発を進めるためにわざとJR東海の工事を遅らせているというものだ。
これに関して自分は都市伝説程度で聞き流してきたが、さすが本当の話じゃないかと思い始めてきた。
日本が世界に先駆けて作ろうとしている超電導リニアを邪魔する日本人がいる。
そういう日本人がいないと信じたい。