アメリカの影に隠れて知っていそうで知らないカナダ。
予想通りに知っている都市はかなり限定されそうだ。
またそのその知名度の割に人口が思った以上にこじんまりとした都市もある。
トップ10を見てみる。
2011年のデータだ。
1. トロント 261.5万人
2. モントリオール 164.9万人
3. カルガリー 109.6万人
4. オタワ 88.3万人
5. エドモントン 81.2万人
6. ミシサガ 71.3万人
7. ウィニペグ 66.3万人
8. バンクーバー 60.3万人
9. ブランプトン 52.3万人
10. ハミルトン 51.9万人
ぱっと見で聞き覚えのある都市は、「トロント」、「モントリオール」、「カルガリー」、「オタワ」、「エドモントン」、「バンクーバー」ぐらいだろう。
それにしてもその知名度の割りに「バンクーバー」の順位に驚いた。
まず「トロント」はカナダ最大の都市で都市圏人口は590万人に達する。
アメリカ五大湖オンタリオ湖の北西に位置しており対岸はアメリカ合衆国である。
6位の「ミシサガ」や10位の「ハミルトン」もこの地域に位置しておりカナダでもっとも人口が多い地域でもある。
「トロント」は首都ではないがカナダ経済、文化の中心になっている。
カナダの東側のケベック州はフランス語圏としも有名だ。
「モントリオール」はケベック州最大の都市ではあるが州都ではない。
ちなみに州都は「ケベック・シティ」(人口およそ49万人)だ。
「モントリオール」の名を世界に知らしめたはやはり1976年の夏季オリンピックだろう。
オリンピックといえば1988年に冬季オリンピックの開催された「カルガリー」も同じだ。
「カルガリー」は北緯51度で冬場はマイナス40度に達することもある。
この環境下に100万都市があることが凄い。
「オタワ」と聞いてピンとこない方もいると思うがれっきとしたカナダの首都である。
なぜ「オタワ」が首都なのかという疑問がわくがその位置を見れば一目瞭然だ。
東側にはフランス語圏のケベック州があり西側には英語圏のトロントがあり、長いあいだ揉めていた背景がある。
オタワはフランス語と英語が比較的通じることもあり中立的な立場から首都になったようだ。
最後に「バンクーバー」はカナダで一番大きなイメージが持っていた方も多いだろう。
都市圏人口では210万人を擁するがそれでもカナダでは三番目となる。
都市の規模としては日本の鹿児島市ぐらいになるだろう。