ロイターが入手した統計によると、ロシアでは国内自動車業界が西側による制裁の影響に苦しむ中、中古車の販売が比較的好調に推移しており、今年8月には輸入中古車の76%を日本からの輸入が占めた。
輸入元の2位はベラルーシで、全体に占めるシェアは5.3%にとどまり、首位の日本と大きな差がついた。
ロシアの今年8月の新車輸入台数は2月の水準を大きく下回ったが、中古車の輸入台数は2月の1万1055台から2倍超の2万3117台に増えた。
ロシアで生産された新車の販売は、2月のウクライナ侵攻以降、低迷している。
西側の対ロシア制裁により部品の輸入が制限されている上、外国の自動車メーカー数社はロシアでの生産を停止した。
日本は価値の高い自動車のロシアへの輸出を制裁により制限しているが、ロシアの個人による中古車の輸入は制裁の対象外だ。
極東のウラジオストクの税関当局によると、同市を経由した個人による自動車の輸入台数は今年1─8月期に10万台を超え、約50%増えた。(ロイター)
中古車の価格がそのままそのメーカーの信用につながるという。
世界的に見ても故障が少ない日本メーカーの車は人気がある様だ。
右側通行のロシアで日本の中古車のニーズがあるという事は、運転の不便さを超越した日本車の信頼の証にも思える。
今後、ロシアで新車は中国メーカーで埋め尽くされると思うが、中古車マーケットは日本車の根強い人気に支えられると思う。
ただしロシアが日本の中古車の輸入規制、もしくは日本がロシアへの輸出規制をしなければだ。