こう暗い事が続く世の中だと、ふと自分の死に際の事を考えてしまう。
そこで思い出すのがレオナルドダヴィンチの最後の晩餐。
もし明日、自分が死を迎えるとしたら今晩、何を食べるのか?
聖人ではなく凡人の自分にも食べたいものがある。
皆さんは何を選ぶだろうか?
人生、還暦を過ぎてくると食事に関しても新たな冒険をしなくなってくる。
つまるところ40代ぐらいまでに好きなもの嫌いなものの線引きが出来上がっているのではないだろうか?
栄養のバランスの問題さえなければある程度の歳になると嫌いなものは食べなくなってしまう。
例えばその栄養価をサプリメントで補えるなら無理して口にする必要もなくなるわけだ。
個人的にはあまり嫌いなものは無いと思っているが、しいて言えば羊羹、野菜でいえばゴーヤーだろう。
これはメーカーや生産者の方には申しわけないが非常に苦手である。
さて逆に好きなもの、つまり最後の晩餐に食したいものは何か?
一般的な意見で多そうなのは、牛肉やふぐなどの高級食材に落ち着きそうだ。
もちろん自分もそれは否定はしないが、最後の最後だとすればどうだろう?
案外、庶民的な食材に落ち着くのではないだろうか?
例えば、子供の時に食べたあの駄菓子。
学生の頃、学食で食べたあのたぬきうどんなどだ。
酒好きの自分が選ぶ最後の晩餐は北海道産のつぶ貝のおでんだと思っている。
少々割高だか決して庶民の手の届かない価格帯ではない。
このつぶ貝を食べながら人生を振り返る。
そこには大好きな米焼酎もあって欲しい。
ほとんどの方が後悔の人生かもしれないが、すべてを忘れて飲もうと思う。
明日という希望が無くなれば人生の後悔も無意味に見えてくる。
世界中の人がそんな最後の晩餐を迎えないように、各国のリーダーは最善の策を持って現在の難題を解決して欲しいものだ。