家電量販店には良く行く。
さして欲しいものがなくても行くのだ。
そう本屋さんのような感覚なのかもしれない。
家電量販店に行くと退屈しない。
ところで最近の家電量販店は平日とはいえ非常に空いている。
自分のよく行く家電量販店は関東でも屈指の交通量を誇る国道沿いにある。
この好立地の割にはお粗末な来店客数である。
特に最近は店員の数もまばらで店内も心なしか暗く感じる。
余計に寂しいイメージになってしまうのだ。
自分が家電量販店に目的を持って行く場合の主たる購入品はパソコンのサプライ品(用紙やインクなど)の場合が多い。
ところが最近、実感するのがその品揃えの悪さだ。
結局、目的の商品が置いてないので帰宅してからアマゾンで購入するパターンになる。
このパターンは自分だけの話ではないだろう。
そう今、大手家電量販店はこのネット通販のジレンマに悩まされている。
消費者がネット通販で購入する→大手家電量販店に置いても売れない→売れないから仕入れない→さらに多くの消費者がネット通販に移行する。
という負のスパイラルだ。
確かにパソコンのサプライ品は種類が多岐に渡っている。
一度仕入れたら売り切るのに数か月かかる商品もあるだろう。
そのリスクを考慮すると結局「売れ筋」に集約されてしまう。
ただこの話はサプライ用品だけで終わらない。
最近の家電量販店は「商品の展示場」になっていると言われている。
週末は確かにそれなりの客で溢れている家電量販店。
ただし客がいるから繁盛しているというロジックにはならない。
実は皆さん商品の形や色、重量などのスペック確認に来店しているのだ。
スペックの確認を終えると皆さんは自宅に戻り「価格.com」等の比較サイトで同商品の最安値を探すことになる。
まさに大手家電量販店は「商品の展示場」。
家電量販店は大丈夫か?
大きな店舗を構えているだけに心配になってくる。
いっその事、家電量販店も実際の店舗に商品を置かずにネット通販でもやりたいところであろう。
でも現状はそれをメインにする事は出来ない。
結局、住宅や家具を絡めるなど新たな家電販売の道を模索するしかなさそうだ。
ただ従来の家電量販店のヘビーユーザーもどんどん高齢化していく。
家電量販店も百貨店と同じ道をたどるのかもしれない。
本当に家電量販店は大丈夫か?