学生の頃は「合コン」が全盛の時代だった。
今どきの若者と違って自分達の世代は良い意味で男性も女性も「肉食系」だったような気がする。
その合コンで嫌というほど思いしらされたのは人は「見た目9割」という事。
とにかく男性も女性も見た目が良い人に人気が集中する。
これを「メラビアンの法則」とも言う。
メラビアンの法則はアメリカの心理学者であるアルバート・メラビアンが行った実験から導き出された。
人は視覚、聴覚、言語から矛盾する情報が入ってきた場合、どの情報を重要視するかを実験している。
この実験によれば55%が視覚で、38%が聴覚、7%が言語の情報という結果が出た。
つまり人間は視覚から入ってくる情報を一番、重要視している事になる。
たとえその相手が詐欺師であろうと見た目が自分のお気に入りなら人は信用してしまう事になる。
つまり良く言われる「見た目9割」はかなり誇張はされているが意図する事はメラビアンの法則と同じなのだ。
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合コンとはメラビアンの法則にのっとって男女の心理戦が繰り広げられている。
そもそも一期一会の短期決戦である合コン。
見た目もさしてぱっとしない自分は作戦を練っていた。
多少、お酒に強かった自分は持久戦に持ち込むのだ。
そして合コン用にストックしておいたネタで場のイニシアチブをとる。
皆の会話にエンジンがかかりだした頃には、気が付けば一番人気の男友達は酔いつぶれて寝ている。
メラビアンの法則をひっくり返すにはこれくらいの空中戦は必要だろう。
ちなみにこの作戦で彼女が出来たか否かはご想像にお任せする。
そう言えば合コンに出席している女性達は頻繁にトイレに立つ。
女性はトイレでの化粧直しに余念がない。
女性は男性よりも見られている事に神経を集中している。
合コンとは男性と女性の騙し合い。
そんな駆け引きも今となって若き日の良い思い出だ。