ベルギーのブリュッセルで開催されているNATOの首脳会議でアメリカのトランプ大統領が加盟国に対して国防支出をGDP(国内総生産)の4%まで高める事を求めて物議をかもしている。
従来の目標が2%だからNATO加盟国は驚いたしまった。
トランプ大統領らしいといえばトランプ大統領らしいのだが、この数値に根拠があるかは怪しい。
そもそもトランプ大統領は日本が関税をかけてアメリカ車輸入に圧力をかけているとか、米軍の沖縄駐留経費が安いと裏付けもなく文句を言ってくるところがある。
今後NATOがどのような対応をするかは非常に興味がある。
ところでこのNATOなる組織は何なのか?
NATOとは日本語で「北大西洋条約機構」と訳される。北大西洋条約によりアメリカとカナダの北米国とヨーロッパの諸国により締結された軍事同盟だある。
NATOは「North Atlantic Treaty Organization 」の頭文字から取られている
現在の加盟国は29ヶ国だ。
加盟した年の順に並べると
1949年
アイスランド、アメリカ合衆国、イギリス、イタリア、オランダ、カナダ、デンマーク、ノルウェイ、フランス、ベルギー、ポルトガル、ルクセンブルク
1952年 ギリシャ、トルコ
1955年 ドイツ
1982年 スペイン
1999年 チェコ、ハンガリー、ポーランド
2004年 エストニア、スロバキア、スロベニア、ブルガリア、ラトビア、リトアニア、ルーマニア
2009年 アルバニア、クロアチア
2017年 モンテネグロ
といった感じだ。
永世中立国のスイスが未加盟なのは理解できるが、主要国でもフィンランド、アイルランド、オーストリアが未加盟だ。
1991年のソ連崩壊から旧東側の国家はドミノ倒しのように加盟しているのがわかる。
ソ連からの呪縛から解かれたいので西側にいる安全性からかもしれない。
ちなみに西側のNATO結成に対抗して東側が作った軍事同盟が「ワルシャワ条約機構」だ。
ポーランド、東ドイツ、チェコスロバキア、ハンガリー、ルーマニア、ブルガリア、アルバニアが加盟していたがそのほとんどがなんらかの形でNATOに移動してしまった。
いまでも中央アジアの国はロシア寄りのようだ。