最近では東京近郊でもシャッター通りが見られるようになった。
主に駅前通りの従来の細い通りに多い。
朝から開いているのは大手コンビニの店だけだ。
通勤、通学のラッシュが終わると店は閑散としている。
このような状況なので最近ではアルバイトを確保するのも至難の業だ。
結局、確保できないままコンビニオーナーが毎晩、夜勤を強いられる事になる。
コンビニオーナーの悲喜こもごもはさておき、この街には数万人の人口がいる。
はたまた客はどこに行ってしまったのか?
それは郊外を走る国道のバイパスに理由があった。
概ね大手チェーンのホームセンター、量販店などは駐車場を広くとれる郊外型にシフトしてしまった。
最近では子供の写真スタジオとかクリーニングなどのサービス業までもが従来の商店街を嫌って郊外にシフトしてしまっている。
確かに最近の人は自分も含めてちょっとした移動も徒歩を嫌う。
特に買い物の際には大きな重い荷物の購入を考えると車無には考えられないというわけだ。
ネット通販の売れ筋上位には必ず共通店のキーワードがあるという。
それは「水」や「お米」など「重い商品」という事だ。
特に旧型タイプの団地にお住まいの方はこの購入の傾向が強いという。
確かにエレベーターのない団地で5階まで思い商品を移動するのはあまりにも辛い。
ましてはご高齢者の方になるとそれはあまりにも負担だ。
という事で「水」や「お米」など「重い商品」はネット通販の商品として最適という事になる。
ところがこの問題はこれで終わらない。
昨今の配送会社のドライバー不足は深刻だ。
ヤマト運輸がアマゾンの仕事を減らしてといっているのに現実にはそれほど減っていない。
アマゾンは自前でドライバーを揃えると言っているがこの人手不足で若い人は集まらない。
結局、シニア世代の個人で営業されているドライバーさんに白羽の矢が指される事になる。
アマゾンだけとは言わないが他の通販も結局のところ配送しているのは、高齢のドライバーさんになってしまう。
このドライバーさん達が重い荷物を持って団地の階段を昇る姿を想像してほしい。
商品の購入側も配送されている側ももちろん生活のためだ。
でも中間にいるネット通販業者に何か理不尽さを感じてしまう。
「商い」とはこんなものだったのかと思う。