自分はマンションに住んでいた事がある。
その後、一戸建てに転居した。
両方に居住した事がある自分からの提案だ。
今後、住宅購入を考えているならマンションはやめた方が良いだろう。
もちろん賃貸で借りる分には問題はない。
利便性を優先したい人は都心に近い賃貸物件がお薦めだ。
分譲マンションを一概に否定するつもりは毛頭ない。
東京など大都市の中心部で地価の価値が高値安定のところなら問題ないだろう。
特に危ないのが小さな地方都市にある分譲マンションだ。
マンションの耐久年数は40~50年程度と言われている。
20歳代でマンションを購入すると存命中にマンションの寿命に到達してしまう可能性がある。
寿命に達してしまったマンションはその後の選択肢が限られてしまう。
1.所有者4/5の了解を取って所有者でお金を出し合って建てなおす。(退去希望者には退去してもらう事になる)
2.所有者4/5の了解をとりマンションを解体して土地の売却して所有者で均等に割振る。
という二択になりそうだ。
まず最初の問題点は「区分所有法」に基づく所有者4/5の賛成をとる事だ。
ここ「居住者」とせず「所有者」としたのはそのマンションに居住せず他で暮らしている所有者がいるからだ。
要はマンション投資をしている人達だ。
この人達全員を集めて管理組合で会合を持つことはほぼ不可能に近いだろう。
下手をすると国外にいる可能性もある。
仮に所有者4/5の賛成を得られたしよう。
マンションを建て直すには相応の費用が生じる。
20代でマンションを購入した所有者はすでに70代になっているかもしれない。
新たなローンを組む事はまず無理だ。
選択肢の二つ目であるマンションを壊して土地を売却をするのが精一杯だろう。
でも壊す費用に転居費用も生じる。
建て直す費用までいかないにしても高額になる事は必至だ。
とにかく人生においてマンションを所有するという事はかなりリスキー事なのだ。
以前、テレビで東京都の奥多摩町の「いなか暮らし支援住宅」について触れていた。
人口流出に悩む町が転入促進を図るために空き家を低家賃で貸し出している。
15年間、住むとその家の所有権が譲渡される。
そして今まで納めていた家賃も戻るのというものだ。
素晴らしいシステムだと思った。
青梅線の奥多摩駅から東京駅までは中央快速でおよそ2時間。
東京駅までの直通電車の本数は限られているが通勤できない場所ではない。
もちろん時期が来ればリフォームなどの費用も生じるだろう。
でもマンションの寿命リスクに比べたらそのリスクは限りなく低そうだ。
マンションの購入を考えている方は今一度一考されると良いだろう。