下戸の方には申しわけないが、自分は下戸の方と飲むのが苦手だ。
というか得意だという呑兵衛は少ないと思う。
下戸の方は概ねしつこい呑兵衛の会話に付き合ってくれる。
ただそれも二時間が限界だ。
それはそうだ。
とりとめのない話を繰り返し続ける呑兵衛達の話など疲れてしまうだろう。
おつまみで夕食の終わった下戸の方には苦痛に他ならない。
ところが多くの呑兵衛達は盛り上がった話にその気配さえ気づきもしない。
それを見ているのが嫌いなので自分は下戸の人と飲むのが苦手なのだ。
一般的に日本で下戸の人は10%程度いると聞いた事がる。
10人いれば一人は確実に飲めない。
たぶんに本人達も呑兵衛の人達と付き合い程度には飲みたいはずだ。
でも無理をすると命の危険性さえある。
昔はあたり前だった飲めない人の無理強いは絶対にしてはいけない。
そこでふと思ったのが酒どころの九州や高知などには下戸の方はいないのか?という事。
でもさすがに九州や高知に行くと皆が酒の飲めるDNAという事もなく、やはり10%の下戸の方が存在するだろう。
でも酒どころの九州や高知で下戸の方が苦労しているという話はあまり聞いた事がない。
酒好きの地域だけに酒を飲めない人を労わる文化が発達しているのか?
それとも下戸の方が若いうちから飲み会をうまく断る術を身に着けているかのどちらかだろう。
酒は楽しく美味しく頂くもの。
お酒のせいで誰かが不愉快な思いをしてもいけない。