テレビを見ていると芸能人が「エゴサーチ」なる言葉をよく持ち出す。
エゴサーチの意味ぐらいは押さえておきたいところだ。
エゴサーチとは概ねブログやツイッターや流行りのインスタグラムなどのSNSで自分がどう評価されているかを調べる事をいう。
最近では他愛のない記事や発言でその芸能人のSNSが大炎上することがある。
ボヤの段階で火消しをするために芸能人がSNSにアンテナを張っているというわけだ。
「エゴ」とはもちろん「エゴイズム(利己主義)」や「エゴイスト(利己主義者)」など「私、自分」などを表すラテン語の「Ego」から来ている。
「サーチ」とはご存じ「検索をする」という意味だ。
簡単にいえば芸能人が検索エンジンやSNSに自分の名前をいれて検索をするという事だ。
企業でいえばマーケットリサーチ(市場調査)のようなものだろう。
芸能人は自分自身が商品でもある。
市場のニーズは絶えず把握しておく必要がある。
昔は「抱かれたなく芸能人」なるランキング企画があった。
上位にいた面々は「キモイ」と言われながらも結果として芸能界に残っていた。
そこに名前も出なくなった芸能人はひっそりとフェードアウトしていくかない。
そう芸能界では好き嫌いではなく話題になるかならないかがひとつの指標だろう。
嫌いでも話題になっているうちは商品価値があるというわけだ。
昔、島田紳助氏が興味深い事を言っていた。
売れた原因がわからない芸人は売れなくなった理由もわからずに消えていく。
この人の分析には恐れいった。
芸能人なるものは絶えず商品である自分を分析していないといけないのだ。
最近では早めにテレビに見切りをつけてユーチューバーとして生計をたてている芸人も増えてきた。
そうネームバリューがある内に自分の立ち位置をシフトしておく。
エゴサーチなるマーケットリサーチがその時期を教えてくれるのかもしれない。