1868年の明治維新以後、東京が首都になってからおよそ150年が経過している。
ただ1603年に徳川家康が江戸幕府を開いて以降、江戸(東京)が実質的な日本の都になっている。
そう東京が日本の都になってからもうすでに420年近くも経過しているのである。
もともと湿地帯であまり条件の良くなかった江戸の地がなぜここまで繁栄したのか?
これは自分の仮説だが関東地方の地の利にあるのではないかと思っている。
日本海側や東北地方で雪の予報がでても関東に雪の予報が出る事は非常に少ない。
ワンシーズンに2回雪が降れば良いほうだろう。
そしてその雪は関東の西側の山々に降り積もり時間をかけて関東地方を潤してくれる。
自分は関東に長年住んでいるが水源枯渇の黄色信号が灯った事はあっても完全な渇水になった記憶がない。
東京都を中心とした関東地方は日本の中でもっとも気候の恩恵を受けている地域ではないだろうか?
徳川家康を関東の辺境に左遷してほくそ笑んでいた豊臣秀吉の思惑は大幅に外れてしまった。
まさかこの地が400年続く都になるとは夢にも思わなかっただろう。
ただ自然の恩恵を被っているはずの関東は絶えず地震のリスクにも付きまとわれている。
これは関東に限った話ではないが多くの日本の地域がその危険に晒されている。
特に首都の場所はこのままで本当に良いのかと思ってしまう。
一昔前「国会移転」の論議があったがいつのまにか消えてしまった。
結局、現在の国会議員には東京の首都機能移転に興味が無いのだ。
だが「自然災害リスクの高い都市ランキング」では東京・横浜が世界のワーストワン。
そしてここに来て富士山爆発のリスクも出ている。
今一度、首都移転の論議を再開すべきだと思う。
さて有史以来、日本の都は北上しているのはご存じだろうか?
邪馬台国については諸説あるが九州説にせよ畿内説にせよ平城京の南側の様だ。
そして京都の平安京から江戸の位置を確認して見ると確かに北側に位置している。
意外かもしれないが大阪より京都、京都より名古屋、名古屋より東京のほうがが北にあるのだ。
そうなると次の首都は東京以北の可能性が非常に高い。
ある説によればこのまま温暖化が進むと数十年後に東京でもマラリアのリスクが生じるとか?
その場合、日本の首都は仙台を通り越して一気に札幌になるのではないかと思っている。
これはあくまでも私個人の予想だ。
もちろん遷都は国家百年の計であり自分が存命の間にその論議が起こるとは到底思えない。
でも遷都はさておき各省庁のバック機能は順次、地方都市に分散させておく必要があると思う。
大災害が起こってからでは遅いのだ。