中国軍が台湾への武力侵攻でカギを握る制海・制空権の確保に向け、空から陸海空への同時攻撃を行う能力を獲得しつつある。
台湾の防空識別圏(ADIZ)で2021年に急増した中国軍機の進入行動を複数の関係筋が分析して導き出した。
台湾侵攻の作戦準備は、今後、台湾本島への上陸作戦能力が備われば完成に近づく。
台湾の国防部(国防省)の公表資料によると、中国軍機は21年の1年間で計約250回、延べ960機以上がADIZに進入。
21年9月16日から同年12月末までの3か月半では延べ約500機で前年同期(約150機)の3倍以上となった。
中国軍機のADIZ進入は米国と台湾の接近などをけん制する狙いがあるとみられていたが、中国軍の内情を知りうる関係者は「実戦化に向けた(訓練)行動だった」との見方を示す。
21年10月に1回で過去最多の延べ52機が進入した際は、早期警戒機、哨戒機、戦闘機、戦略爆撃機など「陸海空のすべての領域への攻撃を同時に行うことが可能な組み合わせで運用した」という。
ヘリコプターの進入もあり、特殊部隊を地上に送り込む訓練も想定していたとみられる。
このほか、戦略爆撃機は複数回、沖縄本島と宮古島間を南下して西太平洋を飛行。
別の関係筋によると、米領グアムの基地を巡航ミサイルで攻撃できる地点まで到達した上で引き返す行動を繰り返した。
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21年11月には、戦略爆撃機が空中給油機などを伴って台湾ADIZに進入し、バシー海峡を経て、さらに台湾の東側に回り込む行動を取った。
関係筋は、空中給油機の投入により、戦略爆撃機を護衛する戦闘機の行動半径が拡大されていると分析している。
台湾有事を受けて接近する米空母打撃群やグアム基地への攻撃パターンが多様化することになる。
台湾国防部は、中国軍による台湾侵攻のプロセスを〈1〉中国本土側からのミサイル攻撃〈2〉台湾の軍事施設を標的としたサイバー攻撃〈3〉米軍などの介入を阻むための制空・制海権の確保〈4〉上陸作戦で台湾本島制圧――と想定する。
中国軍は弾道、巡航ミサイルの配備、サイバー攻撃能力の構築の進展を背景に、プロセスの第3段階に向けて軍機の訓練を活発化させている模様だ。(読売新聞オンライン)
安倍元総理の「台湾有事は日本有事」をそのまま受け止めれば、台湾が中国から攻撃を受けた場合、日本はアメリカの支援を待たずして行動を起こさないといけない。
行動とはもちろん台湾の援護だが、今の憲法下でいったい何の援護が出来るというのだろうか?
このままの調子でいくと自衛隊に犠牲者がでても国会で憲法論議を続けている事になりそう。
もちろん戦争は回避しないといけない。
ただ最悪の場合を想定して準備しておくことが政府の仕事ではないだろうか?