我々シニア世代にとって東京都内の人気高級住宅街と言えば「田園調布」や「自由が丘」など都内南西部の大田区や世田谷区が定番だった。
現在では港区で山手線の内側という好立地な住宅地である白金や白金台が人気だ。
どちらにしても都内の南西側に位置しているようだ。
一説によると北半球の都市では高級住宅街は街の南西に、またダウンタウン(下町)は街の北東に形成されるという。
その原因は偏西風により風が南西から北東に吹くためだとか。
つまりどうしてもごみの処理施設が街の北東に作られるらしい。
その施設の風上に住みたいという事で南西に高級住宅街が作られるというわけだ。
とはいえ街の立地もかなり影響受けるはずだ。
参考までに日本の都市の高級住宅街を調べてみた。
札幌市=円山公園 宮の森(札幌駅の西側)
横浜市=山手地区(横浜駅の南東側)
名古屋市=東区、千種区、昭和区(名古屋駅の東側)
京都市=嵯峨大覚寺登町(京都駅の北西側)、下鴨(京都駅の北側)
大阪市=天王寺区真法院町(大阪駅の南東側)
神戸市=東灘区岡本町、御影(三ノ宮駅の東側)
福岡市=中央区浄水通り(福岡駅の西側)
というわけでこの北半球の高級住宅街の定説がハマりそうなのは東京都と札幌市、福岡市ぐらいのようだ。
ただ横浜市の山手などは実際に行って見ればわかるが、開港当時の面影を残す非常にエキゾチックな街並みで人気があるのは頷ける。
また背後に六甲山が迫り平野の少ない神戸市では南西に限定するのは少々無理を感じる。
この定説は日本にはあまりそぐわないのかもしれない。
さてあなたの住む街の高級住宅街はどちらの方角にあるだろうか?