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朝鮮戦争とは

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アメリカのトランプ大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の歴史的な「非核化に関する共同声明」からはや3週間経つがこれといった進展が報じられた事がない。

そもそも会談前には休戦協定中の朝鮮戦争を70年かけての「終結宣言」までいくのではないかと憶測まで生んだ。

 

だが実現したものはアメリカ側が大きく譲歩したイメージのある「米韓合同軍事演習の中止」だけだ。

これには北朝鮮の後ろ立てである中国やロシアの意向もかなり複雑に絡んでいるように思われる。

 

日本は「蚊帳の外」感を意識せずに冷静に状況を把握すべきだと思う。

ところで改めて思ったのは、朝鮮戦争は現在「休戦中」という事なのだ。

 

中東の紛争を見ていると休戦などというものは本当の口約束でいつドンパチ始まるかあてにならない。

70年ものあいだ休戦している「朝鮮戦争」とはいったい何だったのか?

 

その原因を簡単に説明すると第二次世界大戦が終わり朝鮮半島から日本が撤退すると連合国だったソ連とアメリカが半島の統治を始める。

北緯38度線から北側をソ連、南側をアメリカ主導により国家を樹立させる。

 

1950年に北朝鮮が南侵をして朝鮮戦争へと発展する。

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この戦争の当事国は、韓国、北朝鮮、アメリカ、ソ連、中国(義勇軍として参戦)の五ヶ国だけだと思われがちだが、「国連軍」として22ヶ国の参戦している。

イギリス、フランス、オランダ王国、ベルギー王国、カナダ、トルコ共和国、エチオピア帝国、タイ王国、フィリピン共和国、コロンビア共和国、ギリシャ王国、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ共和国、ルクセンブルク大公国等々だ。

 

世界大戦の様相だが、もちろんこちらはあくまでも国連の多国籍軍で「朝鮮国連軍」と呼ばれている。

実をいうとその後方司令部に日本の横田基地にある。

こう見ると朝鮮戦争は終わっていないと実感できる事実だ。

 

アメリカのトランプ大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は年内の「朝鮮戦争の終結」を目指しているという。

よく「日本の戦後」という表現をするが韓国、北朝鮮にとっては未だに終戦にはなっていないのだ。

 

 

そういえば横田基地の日本の戦後の象徴でもある。

横田基地は戦後の占領が未だに続いており「横田空域」はアメリカ空軍の管制下にあるのは有名な話だ。

 

戦争は一度起こると終結までには実戦の数倍から数十倍の時間が必要とする。

最後まで人間の英知で避ける必要がある。

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