5月1日、国連の地名専門家グループの会合で韓国がまた「東海(トンヘ)」の併記を求めて日本と揉めた。
実はこの「日本海呼称問題」は1992年に韓国が提議したものでもうすでに27年が経過している事になる。
そもそも韓国が主張する「東海(トンヘ)」の根拠とはいったい何なのか?
それは朝鮮半島が昔から東側の海を「東海(トンヘ)」と呼んでいたという単純なものだ。
不法占拠をしている竹島(韓国名:独島)が韓国領である根拠を韓国の子供達に聞くと「学校で習ったから」と言う。
まさに同じレベルの話なのだ。
韓国の東側にある海だから「東海」を国際機関も使えという論理が通ると他の国も一斉に主張が始まるのではないだろうか?
そもそも東側が「東海」なら西側の中国側も「西海」と主張すれば良いではないか?
ところがそこは旧宗主国様であり一番の貿易のお得意様である中国は刺激しないようだ。
さて国連をはじめとする各国の扱いはどうなっているのだろうか?
というか極東の狭い海の名称などあまり興味がないかもしれないが主要国の扱いを見てみる。
先ほどの旧宗主国様である中国は「日本海」だ。
中国にとっては「東海」とは「東シナ海」を指すようだ。
アメリカは「Sea of Japan」で「日本海」だ。
比較的近いロシアはロシア語で「日本海」としている。
国際連合でも現在は「Sea of Japan」で「日本海」となっている。
そういえば韓国と同じ北朝鮮の表記はどうなっているのか?
北朝鮮では「朝鮮東海」となり日本海表記を非難はしているが韓国とは足並みが揃っていないのが現状だ。
つまるところ主要国では歴史的経緯から日本海を支持してくれているがさほどの問題とも思っていないようにも思える。
ただ日本側も安泰にはしていられない。
厄介なのが韓国お得意のロビー活動だ。
韓国のロビー活動には日本も見習うべきところがあると思う。
国力の無さを根回し力でカバーしているようにも思える。
つい先日も日本産水産物の輸入規制に関して「WTO(世界貿易機関)」が日本側の主張を退けたことは記憶に新しいだろう。
一審で日本は韓国に勝っていただけに納得のいかない結果になってしまった。
この時もやはり韓国側がロビー活動でひっくり返した背景がある。
日本が国連負担金を世界で三番目に多く払っていようと根回しを失敗すると韓国にしてやられるという事だ。
「日本海呼称問題」について日本側もしっかりと根回しをしていく必要があるだろう。