ジュリーこと沢田研二のさいたまスーパーアリーナ公演のドタキャンが波紋を呼んでいる。
ジュリーといえば我々シニア世代にはグループサウンズ全盛のおりタイガースでの活躍が思いだされる。
1967年に「僕のマリー」でデビューした後、「モナリザの微笑み」や「君だけに愛を」のヒットを飛ばした。
1971年に日本武道館コンサートを最後に解散するがジュリーは精力的にソロ活動を続ける。
「危険なふたり」、「勝手にしやがれ」、「サムライ」、「ダーリング」、「カサブランカ・ダンディ」、「TOKIO」、「ストリッパー」、などのヒットを飛ばす。
TBSの「歌のベストテン」では上位を目指して「一番」にこだわっていたのが印象的だった。
そのジュリーももう70歳だ。
隔世の感は否めないがそれだけ自分も歳をとったということだろう。
余談ではあるが先日、あるテレビ番組で過去のヒット曲を特集をしていた。
都はるみの「北の宿から」が披露されていたが実は彼女もジュリーと同じ70歳だ。
ところでこのヒット曲である「北の宿から」を歌っていた頃は都はるみは僅か27歳だった。
自分は当時高校生ぐらいだったが都はるみのイメージは失礼だが40歳台と思っていた。
演歌は歌い手の年齢のイメージをあげてしまうのかもしれない。
ジュリーに話を戻そう。
これだけのヒット曲を持つジュリーだから往年のファンは彼のステージを心待ちにしていたはずだ。
ジュリー曰く「9,000人の観客が集まらないから」だが自分に言わせると「70歳の歌い手のために7,000人も集まってくれた」と思うのだ。
彼のポリシーは尊重するが、そのためにイベント会社を含め相当数の人間が動いている。
観客だってさいたま市近郊の人だけじゃないだろう。
下手をすると新幹線や飛行機で遠方から駆け付けた人もいるかもしれない。
また久しぶりに東京近郊に来るので観光も絡めて宿泊施設を予約を入れていた人もいるだろう。
その事を考えたらやはりコンサートは中止すべきではなかっと思う。
お金で解決できるかもしれない。
ただし期待を裏切られたファンはもう戻ってこないかもしれない。
芸能人は人に夢を売るのが仕事だ。
だからいくつになってもファンの前ではアイドルでいつづけなくてはいけない。
シニア世代である自分がいうのも失礼かもしれないが老いて「頑固じじい」になるのは良くない。