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エトセトラ

長崎新幹線の憂鬱

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九州新幹線長崎ルート(博多-長崎)で武雄温泉駅から長崎駅までのレール敷設工事が始まった。

それも「フル規格」での工事だ。

 

もともと佐賀県の新鳥栖駅から武雄温泉駅間は「フリーゲージトレイン」の導入が予定されていた。

「フリーゲージトレイン」とは線路のゲージ(幅)に合わせて車輪の軌間が可変する車両の事だ。

 

ところが九州新幹線長崎ルートの開業予定の2022年までに実用化の目途がたたないためJR九州は「フリーゲージトレイン」の導入を断念している。

ということは新鳥栖駅から武雄温泉駅までのおよそ50kmの整備方法が決まらないままこの工事を進めている事になる。

 

 

九州新幹線のように新八代駅から鹿児島中央駅まで「フル規格」で暫定開業してしまえば新八代駅から博多駅までいやがおうにも「フル規格」にならざるえない。

長崎ルートも終点の長崎駅から武雄温泉駅まで「フル規格」で作ってしまえば、武雄温泉駅から新鳥栖駅まで作らざるえないというのが長崎県側の思惑だ。

 

ところがどっこいは問題はそんなに簡単じゃない。

 

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長崎駅から武雄温泉駅までの地元公共団体の負担額がおよそ900億円。

これは長崎県と佐賀県で折半することになるが、武雄温泉駅から新鳥栖駅まで「フル規格」でレールを敷設した場合、佐賀県は更に800億円程度の負担が必要になる。

 

そもそも佐賀県は福岡県に隣接しておりさして九州新幹線長崎ルートの必要性を感じていない。

仮に佐賀県側がこの800億円の負担を拒否した場合には従来の長崎本線、佐世保線の在来線を使用するしかない。

 

もちろん新幹線は走る事ができないので博多駅もしくは新鳥栖駅始発の特急「かもめ」や「みどり」で武雄温泉駅まで行って、そこからフル規格の長崎新幹線に乗り継ぐ事になりそうなのだ。

その距離僅か66km、時間にして僅か15分程度の旅になるのではないだろうか?

 

鹿児島まで結ぶ九州新幹線は「幹線」だった。

ところが長崎ルートは「支線」だ。

 

過去においても「支線」で「フル規格」を導入した事はない。

山形新幹線や秋田新幹線は既存の在来線のゲージを替えただけの「ミニ新幹線」だ。

 

本来「支線」である長崎ルートはこの「ミニ新幹線」にすべきだったのではないだろうか?

これから県民の血税が投入されるがこの路線が負の遺産にならない事を祈りたい。

 

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