「青春18切符」というJRのフリー切符をご存じだろうか?
11,850円で5日間JR全線の普通・快速列車に乗りほうだいできるフリー切符だ。
1日分(1回分)が、2,370円で多少の制約があるが、基本的にはどこまでも行けてしまう。
「青春18切符」という名前に我々シニアは尻込みしてしまいそうだが、年齢制限は一切なく我々シニアでも大手を振って利用ができる。
多少の制約があると述べたがまず利用できる時期だ。
2018年今年だと発売期間が7月1日(日)~8月31日(金)で利用期間は7月20日(金)~9月10日(月)となる。
これからの利用となると発売期間が12月1日(土)~12月31日(月)で利用期間が12月10日(月)~2019年1月10日(木)となる。
そしてもうひとつの制約が乗車できる路線と車両だ。
実をいうと各新幹線開業にともない平行在来線の経営切り離しおよび第三セクター移行により昔と条件がかなり変わってきている。
旧のJR路線である道南いさりび鉄道線、青い森鉄道線、IGRいわて銀河鉄道線、北越急行線、しなの鉄道線、えちごトキめき鉄道線、あいの風とやま鉄道線、IRいしかわ鉄道線、伊勢鉄道線、京都丹後鉄道線、智頭急行線、土佐くろしお鉄道線及び肥薩おれんじ鉄道線などには基本的には乗車できない。
ただし例外規定もあり、青い森鉄道線、あいの風とやま鉄道線、IRいしかわ鉄道線などは一部区間で通過利用する場合に限り乗車を認めている。
折角の旅行が不愉快な気分にならないためにもご利用の際には事前に各鉄道会社のホームページ等でチェックされる事をお奨めする。
また車両だがよく話題にのぼるのが特急電車しか走っていない区間の取り扱いだ。
有名なのが北海道の石勝線の「新夕張駅-新得駅」間だ。
この「新夕張駅-新得駅」間の特急の「スーパーとかち」や「スーパーおおぞら」には乗車可能なのだが、南千歳駅から新夕張駅までは各駅停車で行くしかない。
これが一日僅か3本のみだ。
また新得駅からもよりの大きな街である帯広駅までは各駅停車で行く必要がある。
こちらはそこそこ走っており、快速を含めると一日11本となる。
どちらにしても「青春18切符」は急ぐ旅ではいけないが、予定通りに行かなくなる可能性が高いという事だ。
首都圏や京阪神地区のダイヤのイメージでいくと北海道の原野の駅で延々と列車が来るのを待つ事になるだろう。