関東にお住まいの方でも「ヒガハス」という地名をご存じな方はかなり少ないだろう。
実はこのヒガハスなる言葉は鉄道マニアご用達の地名なのだ。
埼玉県を走っている宇都宮線(東北本線)の鉄道撮影スポットとして有名な場所である。
関東でも屈指のターミナルである大宮駅を出た電車は登呂駅、東大宮駅と北上していく。
そしてその次の「蓮田駅」がこのヒガハスの最寄駅となる。
ヒガハスとは「東大宮駅と蓮田駅の間の踏切」に由来しているらしい。
詳細な場所の説明は省くが概念としては国道16号と宇都宮線(東北本線)が交わるあたりの北側だと思ってほしい。
関東地方のお住まいの方なら多少イメージできるかもしれない。
日本全国には相当数の踏切があるはずだ。
ところが何故この踏切に鉄道マニアの注目が集まるのか?
それは意図的ではないらしいのだが鉄道写真の撮影用のスペースが田園風景の中に存在するからだ。
鉄道ファンにしてみれば線路と車両を妨げる障害物がある場所は避けたい。
かといって踏切は基本的に自動車の通る道の一部なので写真に入り混む可能性が大きい。
その問題点を解決できたのがこのヒガハスというわけだ。
ただ人気スポットだけに鉄道マニアによるトラブルが絶えない。
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時にはヒガハスに罵声が飛び交うこともある。
それは場所取りのイザコザやルール違反を起こすマニアに対するものだったりと様々だ。
鉄道マニアは正に写真を撮る事に血眼になっている。
自分は鉄分の多いタイプの人間だ。
たぶんのこのブログにアップしている記事も20%は鉄道に関するものではないだろうか?
ただ鉄道が好きでも「撮り鉄」ではない。
単に鉄道による移動が好きなのだ。
あえて言うなら「乗り鉄」だろう。
だからヒガハスに行くような事はしない。
もちろん彼らを趣味を理解は出来るつもりだが大好きな鉄道を撮影をしに行って罵声を浴びせたり浴びせられたりする事は理解に苦しむ。
昔、JR西日本の500系のぞみに乗車した時、先頭車両で子供と記念写真を撮ろうとした事がある。
東京駅の先頭車両には同じような事を考える親子で溢れていたが、先頭部分を牛耳っていたのは多くの撮り鉄達だった。
車両の前に立とうものなら、「どかんかい!」と罵声が飛び交う。
何とも嫌な光景を見てしまった記憶がある。
過ぎたるは及ばざるが如し。
何事もほどほどが良いのではないだろうか?