JR東日本は12月4日に山手線の品川-田町駅間に新設される新駅の名称を「高輪ゲートウェイ」にすると発表した。
山手線では30番目で初めてカタカナまじりの駅名になった。
ちなみに29番目の駅は西日暮里駅で1971年(昭和46年)4月に地下鉄千代田線開業と一緒に誕生している。
鉄道が好きな自分としては山手線の新駅誕生は喜ばしい事なのだが駅名に関しては少々納得のいかない部分がある。
カタカナ名はどうでも良いのだが「ゲートウェイ」という言葉がいまいちピンと来ないからだ。
「gateway」とは「出入り口」とか「入り口」という意味だ。
港区高輪の入口という発想でいけば「品川駅」ではないのか?
ご存じない方にご説明すると山手線の品川駅は厳密には品川区にはない。
駅の西側は港区高輪で駅の東側は港区港南である。
その状況は京浜急行に乗れば理解できると思う。
京浜急行で品川駅の次にあるのは「北品川駅」だ。
品川駅の南側にあるのに北品川という駅名からもわかるように品川駅は名前だけが山手線に存在する。
このような駅は結構多くて目黒駅は品川区に、また新宿駅の南半分は渋谷区に属している。
今度酒の席でネタにしてほしい。
話を戻そう。
新駅が「高輪ゲートウェイ」と名乗るには少々位置が悪いということだ。
そしてこの駅名の決定に至る経緯も納得がいかない。
2018年6月にJR東日本が行った駅名の公募に64,052件(13,228種類)の応募があった。
その純粋な結果は1位が「高輪(8,398件)」、2位が「芝浦(4,265件)」、3位が「芝浜(3,497件)」、4位が「新品川(2,422件)」と「泉岳寺(2,422件)」だった。
上位の駅名は納得のいくところだ。
3位の「芝浜」は現在その地名は存在しないが、現在でいうところの田町駅付近でこちらも厳密には位置が違うかもしれない。
ちなみに採用された「高輪ゲートウェイ」は36件で130位という順位。
もちろん得票のみが採用基準では無いにしてもあまりにも低い得票数だ。
半分以上の得票数を稼いだ「高輪」に投票した方は納得がいかないだろうと思う。
個人的には「新」が付く駅は好きではない。
「新横浜」、「新大阪」や「新神戸」そうそう山手線にも「新大久保」という駅がある。
何かとってつけたような駅名になってしまう。
そう考えると自分的には位置的な条件もクリアできている2位の「芝浦」が一番しっくりくるような気がする。
皆さんはいかがだろうか?