鉄道が好きな方のバイブルといえば時刻表だ。
鉄道に興味のない人から見れば数字を眺めていて何が楽しいのかと疑問も持たれるかもしれない。
ところがこれが楽しいのだ。
今回は時刻表の楽しみ方について触れてみたい。
以前にも記事に書いたが新幹線は騒音問題などにより朝の6時から24時までしか運行できなり法律がある。
特に複数の始発駅がある東海道山陽新幹線では朝6時に始発電車が集中している。
まず下り電車。
東京駅と品川駅を「のぞみ1号」と「のぞみ99号」が一斉にスタートする。
その時、新横浜駅でも「ひかり493号」が出発している。
新幹線の司令室にいる人間はこの一斉スタートを確認すると安堵感に包まれながらも誇らしい気持ちになっているのではないだろうか?
世界に誇る日本の鉄道システムの時間の正確さに。
さて話を戻そう。
時を同じくして西の商都新大阪駅では鹿児島中央駅行きの「みずほ601号」が出発している。
さて逆に上り電車を見てみよう。
こちらはなかなか壮観だ。
西から広島発「のぞみ108号」、岡山発「のぞみ104号」、姫路発「のぞみ102号」、西明石発「のぞみ100号」、新大阪発「のぞみ200号」が東京に向かって一斉に出発する。
そんな事は当たり前の事だと言われてしまえばそれまでだが、一つの線路の延長上に同じ時間に新幹線を動かすために皆がひとつになって仕事をしていると思えば感慨深いものを感じてしまうのだ。
ところで上りの始発駅に気になった駅はないだろうか?
そうそれはひかり、こだまの停車駅のイメージがある「西明石駅」だ。
現在、西明石駅には上下各一本ののぞみが停まっている。
上りは前述の西明石駅始発の東京行きで下りは岡山駅行きの「のぞみ133号」。
上りの始発については神戸空港発着の航空路線対策と言われている。
新神戸駅には待避線も車庫もないためひとつ手前の西明石駅が始発駅となったのだ。
実をいうと新神戸駅には山陽新幹線を走っているすべての新幹線が停車する。
JR西日本にとっては重要な駅なのだ。
東京都心部までの競争なら飛行機とも対等に勝負ができるというわけだ。
確かに神戸在住の方が新大阪駅6時ののぞみに乗るとなると確かに大変かもしれない。
なかなかうまいところに目をつけたと思う。
この時刻表の楽しみ方は他にいろいろとあるので今後シリーズ化をしていきたいと思う。
時刻表を見る楽しさをわかってもらえたら幸いだ。