およそ日本の祝日と呼ばれる日にはそれなりの理由がある。
元旦などのメジャーなものはさておき、「建国記念日」や「憲法記念日」、「文化の日」の定義を説明できる方は少ないのではないだろうか?
「建国記念日」はかつて「紀元節」と呼ばれた。
もちろんには「国が建設された日」というのが一般的な解釈だろう。
では何をもって国が建設された日とするのだろう。
日本では初代天皇の即位を持って「国が建設された日」という解釈をしている。
日本の初代天皇である「神武天皇」の即位は西暦紀元前660年の1月1日だ。
この旧暦の1月1日を現在の暦に当てはめると2月11日となる。
少々神話の世界の話になってしまうが、日本の皇族が世界一歴史の持っているのは有名な話でギネスにも認定されている。
さて「憲法記念日」と「文化の日」の関係には多くの方がご存じだと思う。
1947年(昭和21年)11月3日に日本国憲法の公布、翌1948年(昭和22年)の5月3日に施行というところまではご存じだろう。
ところが11月3日が何故選ばれたかはご存じだろうか?
実はもともと11月3日は終戦までは「明治節」と呼ばれた明治天皇の誕生日だった。
ちなみに崩御の前までは「天長節」と呼ばれていた。
その日が「文化の日」として現在に至っているのだ。
さて前置きが長くなってしまったが、最近中国発の「独身の日」という言葉を聞いたことはないだろうか?
「光棍節」とも呼ばれる11月11日は独身者のための日である。
いったい何がめでたいのか理解に苦しむが、実はこの日における経済効果が恐ろしいのだ。
そのためアリババをはじめとする中国の大手ネット通販会社はこの日のためにセールスプロモーションを実施する。
ちなみに2017年のアリババグループの取引額は1682億元、日本円にして2兆7,000億円にも達する。
同じように取ってつけたようなイベントの代表格であるバレンタインの日本での市場規模がおよそ1,300億円だ。
人口が違うとはいえ各社が血眼になるのも理解ができる。
中国は「一人っ子政策」が歪みがでてきていると言われている。
つまり結婚できな若者が増えてきているのだ。
このマーケットは今後、高齢化しながらも拡大していくような気がする。
いくつになろうと独身は独身だからだ。
こんな文化が日本に広がらない事を祈るばかりだ。