100円ショップ「ダイソー」を展開する大創産業の3ブランドが22日、東武百貨店池袋本店(東京都豊島区)6階にオープンした。
都内の百貨店への出店は初めて。
ターミナル駅直結の地の利を生かし、新たな顧客獲得につなげたい考えだ。
ダイソーに加え、300円ショップの「スリーピー」、産地や品質にこだわった生活雑貨を扱う「スタンダードプロダクツ」の計3業態を展開する。
売り場面積は約2400平方メートルで、3ブランドを備えた店舗としては国内最大級となる。
大創産業はこの店舗をブランドを代表する「旗艦店」と位置づけ、集客を図っていく。
22日に開かれた報道向けの内覧会で渡辺有和執行役員は「百貨店の活性化を図るとともに、新たな客層を呼び込みたい」と話した。(読売新聞オンライン)
地方百貨店では集客の目玉として百均が出店している話は聞いていたが、ついに都内の百貨店まで来たか?
そもそも百貨店は商圏の中でも限られた顧客層をメインターゲットにして成立してきた。
それはその店が持つブランド力であり、その店で購入する事によるステータスだったはずだ。
ただ今、その顧客層が崩壊しつつある。
百均誘致はその対策の一環だろう。
でも百貨店が本来、来て欲しい顧客層が戻るとは到底思えない。
百均が目的の客は目的の商品を購入すれば他のフロアーは見もせずに帰るだけだ。
ここに百貨店側のジレンマが垣間見える。
従来通りの顧客層を維持して苦戦を繰り返すのか?
新たな顧客層を集客して売上を優先させるのか?
後者であれば百貨店という業態に拘る必要もない。
好立地の専門店モールにするだけだ。