自分はシニア世代だけど有難い事にまだ仕事が出来ている。
あと数年、年金がもらえる歳になるまでは何とか働いていたいものだ。
その後は好きな鉄道旅でもしようかと思っていた。
特に未乗車区間は何としても乗り潰したい。
リタイア後は月に一回ぐらいは地方に遠征して複数の路線を片付けようと目論んでいた。
ただその計画も暗礁に乗りあげるかもしれない。
今年7月にJR東日本が赤字35路線の収支を発表。
その額およそ700億円だ。
同じタイミングでJR西日本もローカル線の赤字区間を発表。
両社とも東京都市圏や京阪神都市圏を有しながらも赤字路線の取り扱いに苦労しているのだ。
両社とも赤字路線や区間についてはバス路線に転換などつまり路線廃止の方向にシフトしたい意向だ。
これは困った。
自分の未乗車区間のそのほとんどが地方ローカル線だ。
早くしないと未乗車のまま廃線になりかねない。
この二社を除く他のJRも状況は同じだろう。
JR北海道などは常に廃止論議をしている。
名古屋を中心にコンパクトな運営地盤とドル箱の東海道新幹線を抱えるJR東海でさえ本来、国が進めるべきリニアに一民間企業として莫大な先行投資している。
赤字区間が少ないとはいえ切り捨てるものは切捨てたいだろう。
なぜここまでJRは追い込まれてしまったのか?
自動車に負けた事は以前から知られているが実はもっと深刻が問題がある。
その問題はこれから更に深刻化する。
今から23年後の2045年の日本の人口は1億642万人という予測がでている。
2022年9月現在の日本の人口が1億2,400万人だから単純に23年間で1,800万人が減少する計算になる。
もちろん人口減少は都市部もさることながら地方が深刻化するだろう。
人口減少に抜本的な対策が出てこない限り、鉄道は大都市圏内でないと存続できなくなるというわけだ。
今後、未乗車のローカル線を乗り潰したいのなら急ぐべきだ。
老後にすべき事が急務になるかも?