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山形の冷やしシャンプー

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山形県は暑い。

今でこそ日本一の気温は埼玉県の熊谷市や岐阜県の多治見市などになっているが、歴代4位の40.8度は1933年山形市で記録されている。

 

一般に風の動かない京都市や山形市などの「盆地」は暑くなると言われている。

という事で山形市内では1990年代後半から理髪店で「冷やしシャンプー」なるサービスが定着している。

 

単純に冷蔵庫で冷やされたメントール系のシャンプーを提供するものだ。

夏の風物詩になっているようだ。

 

 

お笑いタレントのAMEMIYAが歌ネタである「冷やし中華はじめました」が一時期売れたことがある。

日本人はこの「冷やし中華はじめました」という季節の変化感が好きなのだと思う。

 

山形市内の理髪店がこれに乗じて「冷やしシャンプーはじめました」というPOPを掲示したところ地元のマスコミに取り上げられてブームになった。

理髪店のシャンプーだと本当の一時的なクールダウンだが話題性として面白いと思う。

 

そもそも理髪店で暑さに対する訴求をしたところが斬新だ。

案の定、このブームは全国展開への兆しを見せている。

 

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理髪店は従来のオーソドックスなタイプの店と低価格路線の二極化が進んでいる。

低価格路線はご存じ1000円のチェーン店タイプのものだ。

 

自分はこの2タイプの棲み分けができていると思っている。

なかには従来のタイプの店に定期的に行きながら、1000円チェーンに行っている人がいると思う。

 

「冷やしシャンプー」を提供するサービス。

また1000円という価格設定も理髪店の「差別化」だとしたら、まだまだ出せる差別化はあると思っている。

 

最近、自分が寂しいのは従来タイプの理髪店でも「うぶ毛剃り」のサービスをするところが減ったことだ。

また女性専用の顔剃り専門店なども出店の余地がないだろうか?

 

さて床屋さんの将来の心配はさておき、山形にはもうひとつ「冷やし」のつく全国区の商品がある。

 

それは「冷やしラーメン」だ。

夏場に売り上げの落ちるラーメンを冷たくしたもので、一般に言われる「冷やし中華」とは一線を画している。

 

自分も本場で食したことがあるが、まさに冷たいラーメンだ。

このラーメンの特徴は、冷えると固まる「ラード」を使っていない事だ。

 

これは一食の価値のある料理だと思っている。

夏場に山形を訪れる方は「冷やしシャンプー」と同様に試してみたらいかがだろうか?

 

山形県は暑い。

その暑さを逆手にとって商売につなげる。

山形人の商いの熱さを垣間見た思いだ。

 

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