「ヒガハス」という言葉を聞いてピンときた方はかなり鉄道マニアだ。
そう「ヒガハス」とは、新種の蓮の仲間ではない。
埼玉県を走る東北本線(宇都宮線)の鉄道撮影スポットとして有名な場所だ。
関東でも有数のターミナルである大宮駅を出た電車は登呂駅、東大宮駅と北上していく。
その次の駅の「蓮田駅」がこの「ヒガハス」の最寄駅となる。
ちなみにこの「ヒガハス」なる言葉の由来はどうも「東大宮駅と蓮田駅の間の踏切」から来ている様だ。
鉄道マニア向けの細かい場所の説明をすると長くなるが、簡単にいうと国道16号と東北本線が交わるあたりの北側に存在する。
上尾市の瓦葺中学校と蓮田市の蓮田南中学校を結ぶ線の中間地点にある。
日本全国には相当数の踏切があるのになぜここまで脚光を浴びるのかというと、意図的ではないと思うが撮影用の「お立ち台」なるスペースが田園風景の中に存在するからだ。
鉄道ファンにとって線路と車両を妨げるような障害物がある場所を避けたいのが本音。
かといって踏切は基本的に自動車の通るところだから入り混む可能性が大きい。
その問題点を解決できたのがこの踏切というわけだ。
ただ悲しいかなJR東日本も列車の集中と選択を重ねてきた関係で、人気のカシオペアの定期運行もなくなりシャッターチャンスはだいぶ絞られてきたイメージがある。
ヒガハスも良いのだが自分的には日暮里駅をお奨めしたい。
ただし鉄道写真という意味ではなく鉄道を見学するという意味だ。
日暮里駅北口の通りの北側からは東京駅、上野駅側から地方に向かって走っていく複数の路線を見る事ができる。
西側から京浜東北線、山手線、東北新幹線、上越新幹線、常磐線、京成線だ。
鉄道好きなお子さんがいらっしゃるご家族は東京に行かれた時に行ってみる事をお奨めする。
もうひっきりなしに走ってくるのでお子さんが飽きることはないのではないかと思う。
日暮里駅は上野駅から山手線か京浜東北線で二駅だ。(ただし昼間の京浜東北線は快速運転しているので日暮里駅には止まらない)
日暮里は繊維問屋街でもあるのでそちらを散策してみるとも良いと思う。
最近でその情報を嗅ぎ付けた外国人観光客も多いようだ。
ヒガハスも日暮里もそうだが鉄道撮影の際にはルールを守って運行の妨げになるような事は絶対やめてほしい。