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うんこ漢字ドリルの内容

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うんこ漢字ドリルは、文響社が出版している学習参考書だ。

もともと子供向けの教材は扱っておらず、このうんこ漢字ドリルが初めての扱いになったようだ。

そもそも何故「うんこ」なのかが疑問なのだが、子供に学習への興味を持たせる事に主眼をおいたようだ。

さて、その内容だけど、例文のいたるところに「うんこ」が溢れている。

もちろんそれは犬などペットの糞を表現しているわけで、決して人間が野くそをしたものではない。

だけど知らない外国人がこの内容を見たら、「あれだけきれい好きな日本の街にはうんこが溢れているのか」と驚いてしまうだろう。

例えば、うんこを持って木登りしたり、うんこと粘土を混ぜてサッカーボールを作るような表現があるけど、これは大丈夫なんだろうか?

自分が子供の頃は間違ってもうんこに触るような事はしなかったけど、これを真に受ける子供はいないのかな?

一緒に読みあわせをしている母親は回答に困ってしまうかもね。

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ところで、現在の幼児教育においては、うんこを汚いと表現するのはしていないようだ。

排泄行為に嫌悪感を持たせるのではなく、生きていくうえで重要な行為であると教育している。

だからうんこを流す前に、「ばっちいね」ではなく「たくさん出て良かったね。」と子供に教育していくのが正解だとか。

西洋では未だに排泄行為は公けに公言してはいけないタブーのようだ。

日本のシャワー便器も未だに苦戦している事からもわかる。

日本にも「臭いものには蓋をしろ」という言葉があるけど、皆が嫌う事はビジネスになりやすい。

うんこは確かにきれいではないけど、人口分確実に生じている。

それに目を背けるようりもそれとどう向き合い、身近に感じながらましてや学習のツールになるのではあればそれは良い事だと思う。

ただひとつ心配なのはこのうんこ漢字ドリルで育った女の子達がそれなりの世代になった時に「うんこ」を抵抗なくしゃべりだす事だ。

日本には「お通じ」など直接的な表現を避ける素晴らしい文化があるからね。

そのあたりも一緒に学んで欲しい。

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