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MIKTとは

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MIKTとはメキシコ(Mexico)、インドネシア(Indonesia)、韓国(Korea)、トルコ(Turkey)の頭文字から構成された言葉で、日本語で「ミクト」と呼ぶ。

2012年にゴールドマンサックスが提唱した今後、BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)の次に経済発展が見込まれる国達だ。

2017年の最新GDPランキングでは、韓国が11位で1兆4000億ドル、メキシコが15位で1兆億ドル、インドネシア16位で9300億ドル、トルコが17位で8500億ドルという順序になる。

韓国にいたってはG7メンバーのカナダに肉薄、またBRICsメンバーのロシアよりも上位につけている。

ちなみに日本は4兆9000億ドルで3位につけている。

MIKTの4ヶ国の成長性については異論はないのだけど、二度のデフォルトをしているお隣、韓国の数字はどうも胡散臭く感じてしまう。

胡散臭いといえば中国GDPも昔から怪しいが?

例えばこの4ヶ国の人口を見てみると、韓国(5000万人)メキシコ(1億2700万人)インドネシア(2億5000万人)トルコ(7800万人)と韓国とトルコは決して人口が多くない。

つまるところ内需はあまり期待できないとう事でGDPを引っ張っているのが輸出という事になる。

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当初、アメリカが抜けたことで暗礁に乗り上げかけたTPPだけど、2018年チリのサンティアゴで11ケ国(オーストラリア,ブルネイ,カナダ,チリ,日本,マレーシア,メキシコ,ニュージーランド,ペルー,シンガポール、ベトナム)により調印され、早ければ来年2019年の発効を目指している。

今後EUを離脱したイギリスが加盟を検討、またアメリカにも復帰論が出始めている。

ところで輸出に依存する韓国はスタート時点からTPPに関心を示さず、各国と個別にFTA(自由貿易協定)を結んでいる。

一説には当初からTPPの蚊帳の外だった中国の顔色をうかがっていたとか、韓国国内の大手企業がアメリカ資本の傘下に組み込まれているので、アメリカがTPPに入る事を嫌ったという事らしい。

ただここで問題なのが今後、韓国がTPPの蚊帳の外のままだと、加盟国からの韓国への投資はなくなるどころか、主要な取引先はそれこそ中国一辺倒になりかねない。

この時、韓国は始めて中国の経済植民地になった事に気づくだろう。

そうなったらMIKTの話どころではなくなってしまう。

韓国は今、必死になってTPPの加入を日本に依頼しているが、加盟国全部の了解を得ることは難しく、最短でも2019年の発効以後の話になるだろう。

韓国の蝙蝠外交がまた裏目にでてしまったようだ。

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