多くの方が先入概念として「割りばし」は未使用だから衛生的と思っていないだろうか？
果たして本当にそうだろうか？
もしかするとそれは割りばしが紙袋に入っているからそう思っているのではないだろうか？
それではあなたは割りばしを紙袋に入れている作業を見た事があるだろうか？
もちろん高級な日本製の割りばしは徹底した衛生管理のもと袋詰めをされているだろう。
しかしほとんどの廉価な割りばしは生産国である中国で袋詰めまでをしている。
もうこの段階でその作業性のレベルが想像できてしまう。
中国内での割りばし製造工程を見たらとても割りばしを使用する気持ちがなくなるという。
日本人の食文化は「作り手の性善説」の上に成立している。
よもや作り手側が客を裏切る事はないと信じているのだ。
でも最近の輸入食品のトラブルを見ていると日本メーカーが携わっているから安心・安全というのは神話と化してしまったように思われる。
要は日本人のスタッフに安心・安全の意識が浸透していても末端の作業をする人間にはその意識が浸透できないのだ。
ましてや割りばしは食品でないからその意識はさらに低下する。
また低コスト商品なので日本人スタッフが常駐する加工場で生産しているとは到底思えない。
昔、ある取引先の方から「割りばしは清潔か？」という問題提議をされた事がある。
実は割りばしは口の中に入れるものなのに食品と違って衛生的で安全かの判断基準がないのだ。
そもそも割りばしがカビもせずにあの白い色を維持できている事自体が怖い。
中国の工場ではあの白さを維持するために強力な防カビ剤や漂白剤が使用されている。
日本では年間に260億膳の割りばしが使用されている。
そのほとんどがこの危険な中国製と思って間違いないだろう。
単純計算をすると国民一人あたり年間210本程度を使用している。
そう皆さんもこの危険な割りばしを年間210回も口の中に入れているのだ。
先ほど問題提議をされた取引先の方はこの現実を知っていたというわけだ。
最近、一部の外食産業では割りばしを止めて一般の箸に移行いるところも出てきた。
箸の洗浄コストを考えるとかなり人件費が割高になる。
それでも割りばしでトラブルが起きるよりも安いという判断だろう。
この危険な中国製の割りばしを回避する方法はいたって簡単だ。
いつも「マイ箸」を持ち歩けば済むことだ。
合理化が進んだ現代においては日常に潜む先入概念は絶えず疑問を抱くべし。
高級店で提供される国産の割りばしは別として、割りばしは衛生的はないのだ。