関東地方(東京近郊)にお住まいの方は「カンナナ」という言葉を聞いた事があるだろう。
概ね主婦の方はラジオの渋滞情報で「カンナナ豊玉陸橋交差点を先頭に5km渋滞」などという表現を聞く場合が多い。
この「環状7号線」は厳密には「都道318号」であり大田区平和島から江戸川区臨海町まで52.5kmを結んでいる。
東京には環状道路と呼ばれるものが八本ある。
「環状7号線」はその中でも物流的にも非常に重要な環状道路になっている。
以前にも記事にした事があるが都内の道を把握するにはこの環状通りと放射状に伸びる各街道を押さえるとかなり覚えやすくなる。
「環状1号線」は皇居のまわりをまわる内堀通り、「環状2号線」は外堀通り、「環状3号線」は外苑東通り、「環状4号線」は外苑西通りとなっている。ポイントは次の「環状5号線」で通称「明治通り」と呼ばれている。
この道を一度Yahoo!の地図上で指でなぞってほしい。
東側はさておき西側は山手線の主要駅が見えてくるはずだ。
国道254号線(川越街道)と明治通りの交差するあたりが池袋駅だ。
また国道20号線(甲州街道)と明治通りが交差するあたりが新宿駅になる。
そして国道246号線(厚木街道)と明治通りが交差するあたりが渋谷駅だ。
そう明治通りとこの3つの国道を押さえるだけで都内の繁華街の位置を把握できる事になる。
そして次に押さえたいのがその外側を走る環状6号線で通称「山手通り」だ。
現在山手通りの地下には首都高速中央環状線が走っており時々通気口の大きな煙突が見える。
先ほどの国道20号線(甲州街道)と山手通りの交差するあたりが初台駅だ。
「東京オペラシティ」のあるおしゃれ街だ。
そしてそのまま山手通りを南下して駒沢通りの交差点付近が芸能人がよくその地名をだす中目黒だ。
目黒といえば山手線の目黒駅を思いだされるかもしれないが目黒駅は品川区であり実質的な目黒区の中心はこの中目黒駅付近になる。
ちなみに目黒区役所は中目黒駅の南側にある。
またかなり郊外になるが環八通りと先ほどの国道246号(厚木街道)の交差するあたりが二子玉川だ。
高島屋ショッピングセンターがありセレブなイメージのあるこの街も実は川崎市との県境にある。
都内の道は環状道路を基準に考えると非常に覚えやすいという事だ。