役満を紹介してきたがそろそろ役満のネタがない。
まさか「天和(テンホー)」や「地和(チーホー)」など奇跡に近い確率の役満の話をするわけにもいかない。
そこで今回は地方ルールにある役満を紹介してみたいと思う。
まず最初に紹介するのが「大車輪(ダイシャリン)」だ。
実をいうと自分はこの役満を通常の役満と思っていたが、今回いろいろと調べたら地方ルールという事で驚いた。
「大車輪(ダイシャリン)」とは一と九を除いた筒子の二~八の「七対子」の事だ。
これを地方ルールではなく、一般ルールでカウントすると面前の「清一色」で6翻、「七対子」で2翻、「タンヤオ」で1翻でトータル9翻で「倍満」になる。
点数は役満の半分の16,000点だ。
地方ルールはその二倍の32,000点だから非常に大きな差が出ることになる。
次に紹介するのも自分的には一般ルール上の役満と思っていた「四連刻(スーレンコ)」だ。
牌は何でも良いので面前で「一」「一」「一」「二」「二」「二」「三」「三」「三」「四」「四」「四」と連続する暗刻を作るというものだ。
もちろん一から始まる必要性はなく、頭は何でも良い。
そもそも面前で暗刻を4ヶ作る時点で通常の「四暗刻(スーアンコ)」だと思うのだが?
一般ルールで考えれば「ダブル役満」ぐらいの価値があっても良いのでないかと思われる。
さて石川県金沢市で考案された地方ルールの役満か不明だが「加賀百万石」というものがある。
もちろん萬子限定の役満で面前が条件となる。
要は上がった状態でトータル100万を超えていれば成立する。
ということは「七萬」、「八萬」、「九萬」など大きな数字の暗刻や暗槓が重要な面子になる。
こちらの存在は自分が学生時代から地方ルールとして知っていたような気がする。
この地方ルールの役満なるものはゲームを始める前に確認しておかないといけない。
まさかゲームの途中で「加賀百万石」は役満扱いですかと聞くわけにもいかない。
そもそも知らない面子と麻雀をする場合には「有有」、「無無」を確認する事は最低限の常識だ。
「有有」とは「喰いタン」、「後付け」、「ダブロン」などすべて有りという意味だ。
「無無」とはそれが無いという意味だ。
個人的には「有有」のほうが何をやっているかわからないので面白いと思うが皆さんはいかがだろうか?