「G7」とは言わずとしれた「先進国首脳会議」に出席する世界経済を引っ張る主要7ヶ国の事だ。
英語では「Group of Seven」と言いこれが「G7」の語源になっている。
G7のメンバーを2017年名目GDP(国内総生産)順に並べると
アメリカ およそ19兆34000億ドル
日本 およそ4兆9,000億ドル
ドイツ およそ3兆7,000億ドル
イギリス およそ2兆6,000億ドル
フランス およそ2兆6,000億ドル
イタリア およそ1兆9,000億ドル
カナダ およそ1兆7,000億ドル
そもそも国の経済力の指標となるGDPとは何の事なのか?
GDPとは「Gross Domestic Product」の頭文字をとったもので、日本では「国内総生産」と呼ばれている。
簡単にいえば「粗利」の事で、一定期間内に構内で作られた付加価値の合計額を表わしている。
日本はG7の中では2位につけているが、実質的には中国が第二位だ。
ところで日本は1945年の終戦の年から僅か23年後の1968年にGNP(国民総生産)で世界第二位に昇りつめた。
戦後の焼け野原からの復興には日本の底力を感じる。
ところで戦争といえばこの「G7」のメンバーの国はすべて第二次世界大戦の当事国だった。
連合国側にはアメリカ、イギリス、フランス、カナダがあり、枢軸国側には日本、ドイツ、イタリアがあった。
ちなみに現在は「同盟国」という表現はしないようだ。
皮肉なもので枢軸国のGDPがベスト2、ベスト3につけている。
戦争を美化するつもりはないがそれなりの経済力や技術力をもっていないと戦争を仕掛けることもできない。
やはり影響力のある国が戦争の当事国になるかもしれない。
しかし日本は終戦後、一部の国に戦後補償をしてなおかつ多くの国に援助(国連に言わせると日本は世界最大の援助国)をしながら今の地位がある。
やはりアジアにおいても別格の存在なのかもしれない。
ところでこのG7に新興国を加えた「G20」というくくりもある。
こちらにはG7メンバー国の他に、中国、韓国、インド、インドネシア、トルコ、サウジアラビア、オーストラリア、ロシア、ブラジル、アルゼンチン、メキシコ、南アフリカそしてEUをカウントして20になる。
以上のメンバー国で全世界のGDPのおよそ90%、貿易総額はおよそ80%、世界の総人口の3分の2の規模になる。
今後、BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)の中から「G7」に昇格してくる国があるかもしれない。
*ロシアは1998年より「G8」として参加していたが現在は資格が停止されている。