中国当局は23日、火星探査機「天問1号」を載せた国産運搬ロケット「長征5号遥4」を海南省の発射場から打ち上げた。
探査機は約30分後に予定の軌道に投入され、打ち上げは成功した。
来年2月にも、これまで米国しか成功していない火星表面への軟着陸と探査を目指す。
米国も今月下旬、将来の有人探査を視野に新たな火星探査機の打ち上げを予定しており、宇宙を舞台にした米中両国の覇権争いが本格化しそうだ。
中国国家宇宙局によると、今回の探査では火星の形状や地質構造、表面土壌の特徴や氷の分布などを調査する。
探査機は軌道周回機、着陸機、探査車で構成。
火星表面に着陸後、3カ月以上にわたって調査を実施する予定だ。
焦点は着陸の成否だ。
火星は大気が薄いために減速が難しく、2016年には欧州宇宙機関(ESA)の探査機が地表に激突、失敗した。
天問1号の着陸機はパラシュートや逆噴射エンジンによって減速後、地表100メートル上空でホバリングし、安全に着陸できる場所を選ぶという。
中国の習近平指導部は30年までに米国やロシアと並ぶ「宇宙強国」となることを標榜(ひょうぼう)。
19年1月に世界で初めて無人探査機を月面裏側に軟着陸させ、今年6月には独自の衛星利用測位システム(GPS)「北斗」を完成させている。
中国共産党創立100年の節目を迎える21年に火星表面への軟着陸を成功させ、国威発揚につなげたい考えだ。(産経新聞)
中国は着々と世界覇権の道筋を作っているようにも見れる。
でも時を同じくしてアメリカがヒューストンにある中国の領事館の閉鎖を要求し、今後も他の領事館が閉鎖が予想される。
またフランスでは5Gから華為技術(ファーウェイ)の排除の情報も入ってきている。
中国が覇権争いを進めれば進めるほど孤立してしまっているのだ。
習近平が覇権争いを急ぐ理由は中国共産党の存在価値が揺らいでいるからに他ならない。
共産主義なのに人民の収入格差は開くばかり。
下手をすると資本主義経済よりも酷いのではないだろうか?
つまるところ中国共産党が進めてきた社会主義市場経済には無理があったのだ。
香港やウイグルでは近いうちに内乱が始まる。
火星探査機の打ち上げ成功どころの話じゃなくなるかもしれない。
万里の長城と同じく無用に長物になりかねない。