自分が高校生の頃に流行った歌に太田裕美さんの「木綿のハンカチーフ」があった。
東京にでていった男性と故郷で彼を帰りを待つ女性の手紙のやりとりを綴った詩が当時としては斬新だった。
今となっては手紙のやりとり自体が男女間に存在するのかも疑問な時代になってしまった。
非常に懐かしかったのでYoutubeで検索するとすぐ見つかった。
何とも良い時代なのか便利すぎるのかも疑問だが興味がある人はYoutubeで検索してみて欲しい。
ちなみに懐かしいドラマやCMなども探すことができる。
ちなみに歌詞は自分が天才詩人と尊敬する松本隆氏だ。
「木綿のハンカチーフ」の手紙のキャッチボールを簡単に要約してみると
男性 東(たぶんに東京)に向かって旅立つよ。都会で君への贈り物を探したい。
女性 (この時は)欲しいものは何もない。都会にでても変わらないでいて欲しい。
男性 都会で君に指輪を買ったから送るよ。
女性 貴金属は要らない。あなたのキスには勝てるものはない。
男性 君は化粧をしていないのか?僕のスーツ姿の写真を送るよ。
女性 あの頃と変わらないままのあなたが好き。体に気をつけて。
男性 都会での生活が楽しくでもう戻れない。別れて欲しい。
女性 それなら欲しいものが出来た。涙を拭く木綿のハンカチーフを送って。
というものだ。
女性側のスタンスは終始変わらない。
この曲が支持された背景には当時このように恋人が仕事の関係で都会に離れて、そのまま恋愛が消滅した人たちが多かったなのかもしれない。
現代でも遠距離恋愛なるものが存在しているが、それでもひと月に一回程度は会っていないとその関係を維持させるのは難しいのではないだろうか?
だから海外との遠距離恋愛なんて自分には信じられない。
シニアの方々にも多かったと思うが大学進学と合わせて地元を離れる。
親には大学が終わったら地元に戻ると約束しておきながら卒業と同時に東京や大阪の企業に勤める。
結局最終的に地元に戻らない。
という事にはなってきていないだろうか?
都会にでていくことは「空約束」から始まるのだ。
その時母親は木綿のハンカチを握って泣いていたのかもしれない。