鉄道が好きな方にはいろいろなカテゴリーが存在する。
「乗り鉄」、「撮り鉄」、「音鉄」、「模型鉄」あたり言葉なら鉄道に興味が無い方でも想像がつくだろう。
ちなみに「音鉄」とは車両のモーター音や構内放送などの音の収集を目的とする人達の事だ。
中には「仮想鉄」なる趣味の方々もいる。
自分もこれが結構好きで地図を見ては新線や地下鉄の構想を練ったりしている。
さて日本に地下鉄が走っている都市は全部で9都市(札幌市、仙台市、東京都、横浜市、名古屋市、京都市、大阪市、神戸市、福岡市)ある。
一部その延長上に隣接の都市(例:船橋市)が含まれている場合はカウントしていない。
また長野電鉄のように、民営鉄道が都市部に作った地下区間もカウントしていない。
地下鉄を運営するための人口の目安がある事をご存じだろうか?
概ね100万人都市圏人口と言われているが、前述の都市は一応にこの数字をクリアしている。
となるとついついそれ以下の都市に目が向いてしまう。
今回は北陸新幹線が通って活気にあふれる石川県金沢市について仮想鉄道を考えてみる。
実をいうと金沢市には過去からこの地下鉄構想はでている。
たぶんに実現できないのはその都市圏人口のせいだろう。
ちなみに明治維新の頃の日本の都市人口ランキングをご存じだろうか?
明治維新後1876年の金沢市はおよそ9.8万人で全国第五位だったのだ。
六位につけているのがおよそ9万人の横浜市。
横浜市は僅か150年の間に日本第二位の人口を擁する都市に昇りつめた格好だ。
加賀百万石の城下町も首都の横という立地には勝てなかったかもしれない。
さて話を戻そう。
概ね皆が考える金沢市の地下鉄構想は、内灘駅から来た北鉄浅野川線が現状、金沢駅の地下まで来ている。
ここからゴールデンルートである「近江町市場」、そして金沢一の繁華街「香林坊」を抜けて北鉄石川線に直通させるというものである。
両サイドの民鉄が同一企業だから運営もしやすいと思われる。
仮にこれを一号線としよう。
二号線は香林坊から左折させて日本三大公園の「兼六園」を通して金沢大学付近まで走らせるというものだ。
金沢市という街は城下町なので外部からの侵略を防ぐためにかなり複雑な道の構成となっている。
今となってみれば碁盤の目の都市よりも地下鉄が走らせやすいと思うのは自分だけだろうか?
しかし改めて思うのは金沢駅というのはかなり街の外れにあるなと思う事。
これも城下町の影響なのか?
そういえば同じ城下町である熊本駅もかなり街の外れにある。
そうそう城下町ではないが京都駅もどちらかというと京都の南の外れにある。
そんなことを考えながら古都を歩いてみるのも良いかもしれない。