イギリスはロンドンにあるアビーロードの横断歩道と聞いてピンとくる方はビートルズファンだろう。
かくいう自分もビートルズは大好きだった。
「アビーロード」とはロンドンとウェストミンスターを結ぶ幹線道路の街路名だ。
ビートルズがレコーディングに使用していたEMIのアビロードスタジオの前にあるのがこの横断歩道になる。
この横断歩道を一躍有名にしたのは実質的なビートルズの最後のアルバムである「アビーロード」のジャケット写真に使われたことだ。
ちなみに発売日を基準にすると「レットイットビー」が最終アルバムとなる。
現在でもアビーロードには多くの観光客が訪れ観光地になっている。
実はこの横断歩道はイギリス政府により歴史遺産の扱いになっているというから驚く。
観光客が増えた反面、渋滞が社会問題になっている。
このあたりは最近、外国人観光客に大人気の鎌倉の踏切と状況が似ている。
さてこの「アビーロード」のジャケットが有名な都市伝説を生んだ事はご存じだろうか?
それはポールマッカトニーの死亡説だ。
ポールの死亡説の根拠がこのアルバムに隠されているというのだ。
まずポール一人だけが裸足という事。
眼をつむっているように見える。
そして左利きのポールが右手に煙草を持っているいう事。
こうなると憶測はどんどん広がっていく。
左側に停まっているフォルクスワーゲンのナンバープレートに「IF28」が入っている。
これはもしポールマッカ―トニーが生きていれば28歳と解釈される。
はたまたジャケットの4人のメンバーの役どころまで推測された。
白いジャケットを着ているジョンレノンは牧師を、黒いスーツのリンゴは葬儀屋を、ポールは埋葬される死人を、そしてラフな格好のジョージは「墓堀人」をイメージしているとされた。
たった一枚のアルバムジャケットはここまでの都市伝説が膨らむのだ。
やはりビートルズは偉大だったのだ。
結局、このアルバムを発表後半年でポールがビートルズからの脱退を発表。
そしてその一年後にはビートルズの正式な解散が決定された。
一世を風靡したバンドにしては何とも歯切れの悪い終焉だった。
解散にはいろいろな理由が噂されているが概ねジョンレノンとの確執が大きかったのではないだろうか?
今となっては「音楽の三大B(バッハ、ベートーヴェン、ビートルズ)」を称されるまでになったビートルズだけに才能のぶつかり合いは避けられなかったのかもしれない。
自分の存命にうちには一度は行ってみたい。
それがアビーロードの横断歩道なのだ。