皆さんの街にはロータリーがあるだろうか?
「駅前にあるよ」と言われる方がほとんどではないだろうか?
では「駅前にあるものを除く」とするとたぶんほとんどの方が見たことも走った事も無いだろう。
実をいうとこのロータリーは大型のものが北海道は旭川市と釧路市に存在している。
旭川駅の北口から緑橋通りを進み9条通りを左折すれば旭川市のロータリーに入ることができる。
また釧路駅から北大通りを南に進み釧路川にかかる幣舞(ぬさまい)橋を渡れば釧路市のロータリーに入ることができる。
自分はこの二つのロータリーとも走ったことがある。
ロータリーの規模しては駅前を除けばこの二つは突出した規模である。
ちなみに旭川市のロータリーは6方向に道路をまとめ、釧路市のロータリーは5方向に道路をまとめている。
このロータリーに入っていくのは、本州から来た人間には何ともいえない緊張感がある。
このロータリーには通行のルールがある。
それは「左から入ってくる車に道を譲る」という大原則だ。
だから進行方向の左手から入ってくる車がある場合は減速して進路を譲る必要がある。
とはいえ現実的にはあまり厳粛に守られていないような気がする。
なおセンターラインはないが一度に複数台走れるスペースがある。
ただ間違っても内側に入ってはいけない。
外側に出るのに苦労するからだ。
さてこのロータリーに似た構造の「ラウンドアバウト」なるものが最近普及してきた事はご存じだろうか?
実はこの「ラウンドアバウト」は2020年3月末現在で全国に101箇所にも普及している。
そのうちに皆さんもお目にかかれるかもしれない。
ロータリーとラウンドアバウトには走行のルールの決定的な違がある。
ラウンドアバウトは左側優先ではなく先に入って走っている車に優先権がある。
これもかなりあいまいで主張の強い車はがんがん入れるし、遠慮している車はなかなか入れなくなりそうだ。
ところで交差点は一般的な概念としては商業地としては理想的な立地とされてきた。
多くのコンビニエンスストアがこの立地を確保してきたのは事実だ。
ただ今後このラウンドアバウトが普及すると商業地としての価値が下がるのではないかと思っている。
ドライバーをこのラウンドアバウトの通過に意識が集中してコンビニやその他の商業施設を見落とす可能性がある。
かと言って一般の宅地としても不向きとなりそうだ。
ラウンドアバウトに面している土地は評価が下がるかもしれない。