最近、流行りの言葉といえば「インスタ映え」だ。
まずはこの言葉の意味から説明した方が良いと思う。
「インスタ映え」の「インスタ」とは「インスタグラム」の略称で無料の写真共有サイトだ。
現在、世界でおよそ5億人のユーザー登録があり、皆、必死になって画像アップしている。
そこで少しでも目立つためにこの「インスタ映え」する風景や食事にこだわっているというわけだ。
ちなみに「インスタグラム」の意味はご存じだろうか?
英語表記すると「Instagram」で、もちろんこれは造語だ。
これは「即席」を意味する「Instant」と「電報」を意味する「Telegram」からの造語と言われている。
直訳すると、「簡単電報」だけど、簡単に写真をアップできる事をイメージしたかったのだろう。
さて、そのインすタグラムで最近、人気になっているのが、動画がアップできるストーリー機能だ。
動画や写真のスライドショーに対応可能で、なんと投稿した動画は24時間で消されてしまう。
このあたりがYOUTUBEなどの動画サイトと違うところだ。
さてこの基本情報が把握できたところで本題に入ろう。
ムービージェニック鍋とは、このストーリー機能を使って、ライブ感を動画でアップする鍋の事だ。
確かに鍋は静止画よりも湯気が立つ鍋のほうが食欲を誘う。
感の良い方はそろそろわかっていると思うが、このような皆の注目を浴びる動画を「ストーリー映え」すると言う。
ちなみに「鍋」にこだわる事はない。
例えば、お好み焼きのように料理を作る事自体が食事の流れに組み込まれているものであればそれは動画向きなのだ。
鉄板の上で踊るかつお節なんて食欲をそそる。
しかしこのインスタグラムなるものは、SNSの中でもひときわお洒落なイメージがある。
意図的ではないにしてもかなり上手な展開をしていると思う。
SNSというのは無料でできて楽しくコミュニケーションがとれるツール。
何のメリットがあるのかと思った人がいると思うが、そのほとんどが莫大な広告費を生んでいる。
そう利用者は無料で喜んでコンテンツを提供しているのだ。
確かにこれだけ大量の写真や動画を準備するのは大企業でも至難の業だ。
ところがスタートをファッショナブルにすると不思議なものでファッショナブルな写真や動画が集まってくる。
インスタグラム社はストーリーズ効果も相まって昨年の売上は4200億円になっている。
皆が必死になって写真をアップしている裏で淡々と稼いでいるわけだ。