「Fランク大学」という言葉を聞いたことはないだろうか?
それではFランク大学の意味は説明できるだろうか?
学業から離れて久しい皆さまにはほとんど縁のなくなった「偏差値」。
苦い思い出のある方も多いだろう。
Fランク大学とは大手予備校の河合塾が設定した大学の偏差値ランキングにおける一定以下の大学を指している。
また定員割れにより偏差値が算出できない大学も含まれている。
ここでは具体的な大学名を出す事はしない。
興味のある方は「Fランク大学 一覧」あたりのキーワードでググれば見る事ができるだろう。
ただ国がこれだけ多くのFランク大学を作ってしまったことに自分は問題があると思っている。
日本には800近い4年制大学があるという。
これは世界的に見てもでもかなり多いほうだ。
という事で巷は学士様だらけ。
ある意味、買い手側の企業にとっては選び放題という図式になる。
学士が増えすぎたことにより大学名による学士の選別が行われている。
大学の偏差値ランキング分類はは学生もさることながら、企業側のニーズのほうが大きかったのではないかと思えてくる。
高偏差値の大学の卒業生を雇えば有能な社員になるという企業側の思惑がわからないでもない。
でも自分が見てきた限り、有名大学を卒業した人間だから有能な社員とは必ずしも言えない。
そう頭が良いイコール使える人間ではないのだ。
よく自分は記事で「見た目9割」という言葉を使う。
皆さんご存じの通り人間は見た目で9割を判断されてしまうのだ。
だから就活においては「卒業大学名9割」という判断になってしまうのだろう。
非常に悲しい現実だ。
そしてもっと嫌な現実がある。
最近の統計では東京大学をはじめとする高偏差値大学の合格者は親の収入に関係するという。
裕福な家庭に育たないと高偏差値大学の入学が難しい。
貧しい家庭の子供は貧困スパイラルから脱出が出来ないというわけだ。
最高学府である大学にはそれなりのレベルが求められる。
そもそも人口が減ることがわかっているのに新規の大学に認可をしてきた文科省にも責任がある。
彼らにしてみれば退官後の再就職先が増えるから何とも思っていないのだろう。
今後、定員割れによりFランク大学の閉鎖や統合がが進む可能性が高い。
卒業生は果たしてどう思うのだろうか?