関東地方には東京の「羽田空港」と千葉県に「成田空港」の他にもう一つ空港がある事はご存じだろうか?
茨城県にある「茨城空港」だ。(調布空港および東京都の伊豆諸島の空港はカウントしていない)
関東地方以外にお住まいの方にはピンとこないかもしれない。
茨城県の県庁所在地は「水戸黄門」で有名な水戸市。
県内にはこれといった有名な観光地も無く、ご多聞にもれず「県の魅力度ランキング」では毎年のように最下位を争っている。
さてその「茨城空港」は元々、航空自衛隊が管理する百里基地飛行場だったが、2010年に「茨城空港」として民間共用された。
当初は苦戦が予想されていたが、蓋を開けてみたら思った以上に善戦をしておりコロナ禍までは乗降客数は確実に伸ばしている。
やはり世界最大の東京都市圏を背後に控えているので強みはありそうだ。
現在、国内線はスカイマークが新千歳線、神戸線、福岡線、那覇線を飛ばしている。
また国際線では、春秋航空(中国)が上海線、西安線、またタイガーエア台湾が台北線を運行している。
福岡空港や新千歳空港には敵わないがちょっとした地方空港よりは路線が充実している。
さて茨城空港だが少々不便なところにある。
空港に鉄道の駅はなく最寄りの常磐線の石岡駅までバスでおよそ30分要する。
この不便さもあって茨城空港は駐車場代が無料になっている。
これが茨城空港の人気の秘密だ。
羽田空港隣接の駐車場に車を駐車しておくと通常期でも一日あたり1530円かかる。
一週間の旅行であれば1万円違ってくるのでその人気が理解できる。
そもそも茨城空港周辺はのどかな田園地帯なので渋滞もない。
北関東や千葉県の方は羽田や成田にこだわらずに茨城空港を利用するのも有りだと思う。