形勢逆転である。
ロシア側は「こんなはずじゃなかった」と思っているのではないか。
アメリカ情報筋によると、「ロシア軍は2日でウクライナ全土を制圧、ウクライナ側の死傷者は5万人に達する」としていた。
しかし、侵攻開始から1週間が過ぎて、やっとキエフ攻防戦にこぎつけている。
ロシア中央銀行は「金」を買い増していた…ウクライナ侵攻に向け周到な準備かウクライナ側の抵抗は激しい。領土防衛軍TDF)には13万人の義勇兵が参加したという。
5歳の子どもが「断固戦う」と。
半面、ロシア国内では厭戦ムードが広がっている。
この背景にはロシア側の戦死者の多さがある。
ウクライナの発表によると、すでに5300人を超える(2月27日時点)。
精鋭のチェチェン派遣軍を含め19万人の兵力を投入したのに、苦戦しているのはなぜか。
それはウクライナ人の愛国心の強さと最新鋭の武器にあろう。
イギリス、オランダ、ドイツ、チェコ、アメリカなどが周辺国を通じ、対戦車ミサイル「ジャベリン」、地対空ミサイル「スティンガー」などを供与している。
ともに、携行型の兵器である。
特に、「ジャベリン」は発射機を含め長さ1.2メートル、重さは22.3キロにすぎない。
圧縮空気によって真上に発射する。
その後、点火し目標に向かい戦車、装甲車の上段部分(弱点)を狙う。
もみほぐし・足つぼ・ハンドリフレ・クイックヘッドのリラクゼーション店【りらくる】
百発百中らしい。
すでに、2月27日現在、ロシア側は航空機・ヘリコプター33機が撃墜され、軍用車両706台が破壊されたという。
アフガニスタン侵攻時と同様の展開になりつつある。
ロシア軍の戦車はディーゼルエンジン型だ。
ガスタービンエンジン型よりも多少はましといわれているものの、燃費は1リットル0.46キロ(460メートル)にすぎない。
ドラム缶1本(200リットル)分は積んでいるが、すぐにタンクは空になる。
このため、補給車が行動を共にしている。
その補給車は無防備だ。
火炎瓶に負ける。
戦車だって、ガス欠は怖い。
まさか、ウクライナのガソリンスタンドに寄って、「満タン」と告げるわけにはいかないだろう。
■ロシア外貨準備の5割はユーロとドル
テレビ映像によると、乗員は戦車を捨てて逃げ出している。
そこに、西側陣営の制裁強化(兵糧攻め)だ。
国際決済システム「SWIFT」からの除外、外貨準備の5割を占めるユーロ、ドル、円の使用禁止は痛い。
すでに、ルーブルは急落、政策金利は20%にはね上がっている。
猛烈なインフレが襲う。
国民生活は危機的な状況に陥るだろう。(日刊ゲンダイデジタル)
ロシア軍の兵士だって怖いのは同じはず。
戦う理由を自問自答している。
ロシア軍兵士がウクライナ側に投降すれば命は助かるはずだ。
無益な争いを今すぐやめるべき。