昔、急に広島風のお好み焼きが食べたくなって「地元地域名+広島風お好み焼き」でググってみた。
自分は関東在住だがこれがすこぶる速くヒットした。
便利な世の中になったものだ。
いとも簡単に広島風お好み焼きの場所と連絡先がわかる。
とともに昨今の広島風お好み焼きの全国への出店攻勢にも驚かされる。
やはり美味しいモノはどんどん波及していくようだ。
その探しだした店は我が家からおよそ車で30分。
その日は日曜日。
混雑を避けるために11時30分着を目標に出発した。
お店に到着して暖簾をくぐると少々驚いた。
その店にはカウンターの他に小上がりにテーブルがいくつかあるのだが、カウンターにはすでに常連客が4~5人陣取っていた。
それも日曜日の午前中からかなり出来上がっているようだ。
もうお好み焼きというよりも居酒屋の様相だ。
小上がり席に座ると店主がやってきた。
さすがに飲むわけにもいかないので広島風お好み焼きを注文する。
その後カウンターに戻った店主はカウンターの常連客と盛り上がっている。
それが非常にうるさい。
結局、酔っ払いの雑談を聞いていただけで味が美味しかったのかもわからなかった。
一見の客よりも常連客が優遇されるのはしょうがないと思うが、あまりにもひどい対応だ。
たぶんにこの店主は商売における「2:8の法則」を知らないと思う。
多くの商売に共通しているのが「売上の8割は2割の常連がもたらす」というものだ。
これがイタリアの経済学者であるパレードが提唱した「2:8の法則」だ。
だから常連客の信頼を失う事は商売にとってタブーなのだ。
この意味においてはこの店主が常連客を優遇した対応は評価されるかもしれない。
でも常連客は日々歳を重ねていく。
そう常連客はある程度の歳になったら常連ではなくなってしまうのだ。
だからたえず常連客を作り続けなければならない。
そのためには新規の客を粗末に扱ってはいけないのだ。
飲食業をするなら2対8の法則を知るべきだ!