岸田文雄首相は5日午前8時15分から約20分間、バイデン米大統領と電話会談した。
4日に就任した首相が外国首脳と電話協議するのは初めて。
大統領は尖閣諸島(沖縄県石垣市)が米国の対日防衛義務を規定した日米安全保障条約第5条の適用対象であることを含め、日本防衛の決意を表明した。
両首脳はまた、北朝鮮による拉致問題の解決に向けて連携することも確認した。
早期に対面での会談を実現することでも一致。
お互いを「ジョー」「フミオ」と呼び合うことも申し合わせた。(産経新聞)
昨日、中国軍56機が台湾の防空識別圏に侵入してアメリカが懸念を表明。
中国政府も台湾はあくまでも中国の一部としてアメリカを牽制した。
台湾有事はいつ起こってもおかしくない状況だ。
ところで台湾有事の際のアメリカ進攻タイミングはどこになるのだろう。
台湾本土に具体的な攻撃があった時?
それとも犠牲者が出た時?
はたまた首都機能を持つ台北が攻撃された時?
このあたりの線引きは非常に曖昧な様な気がする。
なにしろアメリカ本土やアメリカ人に具体的な被害が出ていない状態で派兵するのだ。
アメリカ国民にしてみれば納得の出来ない話だろう。
ましてや今までのアメリカ圧倒的優位の状態の戦ではない。
軍事力ランキングでは上位につけている中国が相手だと話はだいぶ変わってくる。
そこで台湾に次に来るとされている中国の尖閣上陸だ。
アメリカはどのタイミングで参戦してくれるのか?
尖閣に中国軍の船が近づいた時?
中国軍に上陸された時?
岸田首相がいくらバイデン大統領に日米安保条約の適用対象を確認したところで軍事力行使のタイミングについては曖昧な状態だ。
たぶんにアメリカ側の言い分はこうだと思う。
「日本は最低限、自国の領土を自分達で守れ!それでも日本の分が悪くなる状態ならアメリカが出ていく」というところだろう。
憲法の絡みがある以上、日本が専守防衛に徹する事は中国も折り込み済だ。
果たして日米安保は本当に機能するのか?
隣国に恵まれない日本の将来が非常に不安になる。