自分は若い頃から下手の横好きでギターを弾いていた。
その後その趣味はエスカレートしてオリジナルの作詞作曲を始め、かなりの音楽機材も揃えた。
リズムボックスにベースギター、シンセサイザーにマルチトラッカー(多重録音機)等々といった具合だ。
中学、高校とビートルズに傾倒していたが大学生になるといろいろな音楽に接するようになった。
なかでも5組のアーティストの音楽性にかなり感化されていく事になる。
そう自分で作る曲じたいが知らない間に彼らをインスパイアしていったのだ。
そこでこの5組のもっとも好きなアルバムを紹介をしようと思う。
今回はまずは基本形という事でザ・ビートルズ。
ビートルズの代表アルバムを一点に絞るのは非常に難しいと思う。
大方の人の意見はリボルバー、サージェント、ホワイトアルバム、アビーロード、レットイットビーのいずれかだろう。
今回は非常にベタだけどサージェントにさせてもらった。
世紀の名作、サージェントペッパーロンリーハーツクラブバンドは何故それほど評価されるのか?
これは説明の必要性もないと思うが、始めてのコンセプトアルバムという事。
それまでは個別に作った曲をまとめてひとつのアルバムを作ってきたが、このサージェントにはテーマがある。
またリボルバー以後、彼らは完全にスタジオにこもりっきりになる。
テープの逆回転を再生したり効果音(SE)を多用化するようになる。
タイトル曲のSgt. Pepper’s Lonely Hearts Club BandやGood Morning Good Morningの中ではふんだんにSEを多用している。
またドラッグの恍惚感を表現するような歌詞の多用。
Lucy in the sky with diamond(頭文字がLSDを彷彿させると話題になった)やA day in the lifeの中間のポールボーカル部分などがそうだ。
とにかくこのアルバムの構成はポールがイニシアティブを握っていたようだ。
という事でこのアルバムを聞く時にはポールの弾くベースギターの音を中心に聞いてみて欲しい。
With A Little Help From My Friends、Lucy In The Sky With Diamonds、Lovely Rita、そしてこのアルバムの代表曲といもいえルA day in the life。
ポールの繊細かつダイナミックなベースの演奏を再確認できる。
ポールの考えるこのアルバムの意図するところが理解できるかもしれない。